部屋番号28から先は東翼にあるのだが、ここはグランド・ツアーとシシィ・チケットを持っていれば見学できる。
26番『家族セレモニーの間』の隣が『青い中国のサロン』
その隣がお目当ての『漆の間』である
壁面には黒い漆の大型プレートが飾られ、その額縁が金色なので、とても重厚な感じがする。
漆のプレートは中国製だという。
プレートに挟まれた壁の中央には、フランツ1世の肖像画が鎮座している。
この部屋は、1765年に心筋梗塞で急逝した夫を偲ぶために、テレジア様が改造させたものだ。
テレジア様は夫の死後はこの部屋で過ごすことが多くなり、死ぬまで喪服で通したと言われている
なお、テレジア様は東洋の陶器と同様に漆も大好きで、ウィーン市内に漆工房を造らせたそうだ。
次の部屋が『ナポレオンの部屋』である。
テレジア様のひ孫(フランツ・ヨーゼフ1世のおば)にあたるマリー・ルイーズが
ナポレオンに嫁いだことと関係があるのだろうか。
その隣のとても小さな部屋が『磁器の間』、南隣が『百万の間』である。
モーツアルト少年(当時6歳)が王族の前で演奏したのは、『鏡の間』だと言われているが、
この『百万の間』か『ローザの間』(鏡の間の隣)という説もある
わたしはモーツアルトの楽曲に深く親しむ前に、映画『アマデウス』を観てしまったので、
彼に対しては破天荒というイメージがまず先に浮かぶ。
実際、借金の原因は賭博好きだったことにあるそうだ
少し大きめの『ゴブランの間』に続いて
『ゾフィー大公妃の間』(←フランツ・ヨーゼフ1世のお母さまにちなんだ部屋ですな)
『赤いサロン』『東側テラスの小部屋』
『寝室(豪奢の間)』(←前にも書いたが、寝台が案外地味で小さい)
『フランツ・カール大公の執務室』『フランツ・カール大公のサロン』
上記2部屋は、フランツ・ヨーゼフ1世のお父さま関連の部屋である。
フランツ・カール大公は、王位継承権を息子に譲ってしまったことからも、政治には興味関心のない人物だったようだ。
40番目の『狩りの間』で、見学コースが終了となる。
オーディオガイドを聞きながらゆっくりと見て回ると、2時間近くかかる。
本当は、もっと長くじっくりと見て回りたかったのだが、
途中でアメリカ人観光客の一団と一緒になった。
彼らはさほど騒がしくもなく、落ち着いて見学していたのだが、先導しているガイドの声がやかましかった。
全部で30名はいると思われる集団に声を行き渡らせようとしているものだから、
小さい部屋中に英語による説明が響き渡ってとてもうるさくて閉口した
大げさではなく、オーディオガイドの声も、かき消されてしまう程である。
海外に出たときは、英語が話せて(わかって)よかったと思うことが多いが、
この時ばかりは「英語がわからない方が良かった」と本気で思った
アメリカ人の集団を追い越すようにして足を速めて、見学コースを終える
26番『家族セレモニーの間』の隣が『青い中国のサロン』
その隣がお目当ての『漆の間』である

壁面には黒い漆の大型プレートが飾られ、その額縁が金色なので、とても重厚な感じがする。
漆のプレートは中国製だという。
プレートに挟まれた壁の中央には、フランツ1世の肖像画が鎮座している。
この部屋は、1765年に心筋梗塞で急逝した夫を偲ぶために、テレジア様が改造させたものだ。
テレジア様は夫の死後はこの部屋で過ごすことが多くなり、死ぬまで喪服で通したと言われている

なお、テレジア様は東洋の陶器と同様に漆も大好きで、ウィーン市内に漆工房を造らせたそうだ。
次の部屋が『ナポレオンの部屋』である。
テレジア様のひ孫(フランツ・ヨーゼフ1世のおば)にあたるマリー・ルイーズが
ナポレオンに嫁いだことと関係があるのだろうか。
その隣のとても小さな部屋が『磁器の間』、南隣が『百万の間』である。
モーツアルト少年(当時6歳)が王族の前で演奏したのは、『鏡の間』だと言われているが、
この『百万の間』か『ローザの間』(鏡の間の隣)という説もある

わたしはモーツアルトの楽曲に深く親しむ前に、映画『アマデウス』を観てしまったので、
彼に対しては破天荒というイメージがまず先に浮かぶ。
実際、借金の原因は賭博好きだったことにあるそうだ

少し大きめの『ゴブランの間』に続いて
『ゾフィー大公妃の間』(←フランツ・ヨーゼフ1世のお母さまにちなんだ部屋ですな)
『赤いサロン』『東側テラスの小部屋』
『寝室(豪奢の間)』(←前にも書いたが、寝台が案外地味で小さい)
『フランツ・カール大公の執務室』『フランツ・カール大公のサロン』
上記2部屋は、フランツ・ヨーゼフ1世のお父さま関連の部屋である。
フランツ・カール大公は、王位継承権を息子に譲ってしまったことからも、政治には興味関心のない人物だったようだ。
40番目の『狩りの間』で、見学コースが終了となる。
オーディオガイドを聞きながらゆっくりと見て回ると、2時間近くかかる。
本当は、もっと長くじっくりと見て回りたかったのだが、
途中でアメリカ人観光客の一団と一緒になった。
彼らはさほど騒がしくもなく、落ち着いて見学していたのだが、先導しているガイドの声がやかましかった。
全部で30名はいると思われる集団に声を行き渡らせようとしているものだから、
小さい部屋中に英語による説明が響き渡ってとてもうるさくて閉口した

大げさではなく、オーディオガイドの声も、かき消されてしまう程である。
海外に出たときは、英語が話せて(わかって)よかったと思うことが多いが、
この時ばかりは「英語がわからない方が良かった」と本気で思った

アメリカ人の集団を追い越すようにして足を速めて、見学コースを終える
