Kainoa Blog

音楽家社長 鴻池薫の音楽活動&レッスン記、思う事等 徒然日記
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孤独のモーニング

2022-04-16 09:15:00 | 鴻池 薫の孤独のグルメ
kirakira24月16日(土) 9:15
孤独のモーニング
ドトールコーヒー亀有店

昨日深夜、NHK で 中島みゆき名曲集 という番組を見た。
様々な歌手がトリビュートして歌い、
それとは別に御本人もNHKの過去の出演映像が公開された。
独創的な世界観の詞と曲、歌い方で人気のアーティストとして
ご存知だと思うが、

個人的に数々の名曲の中で最もインパクトがあったのは
『世情』という曲だ。

世情 作詞曲:中島みゆき 1978

世の中はいつも変わっているから
頑固者だけが悲しい思いをする

変わらないものを何かにたとえて
その度崩れちゃ そいつのせいにする

シュプレヒコールの波 通り過ぎてゆく
変わらない夢を流れに求めて

時の流れを止めて 変わらない夢を
見たがる者たちと戦うため


難解な曲だ。この曲が発表されて間もない頃だったと思うが、初めてこの曲を聴いた時

[シュプレヒコールの波 通り過ぎてゆく
変わらない夢を流れに求めて]

という歌詞に強い衝撃を受けた。まさか、シュプレヒコール
という およそ歌の中にあるのはそぐわぬ言葉に。

恐らく中島みゆきさんが大学生当時の60~70年代の安保闘争の
学生デモをモチーフにして作られたと思われる曲だが、本当のところはわからない。

この曲の歌詞とドラマチックなメロディの展開で、中学2年から3年(1968〜1969)の
世の中の状況が思い浮かんだ。

家の近くに大学が2つあり、どちらも大学紛争でバリゲート封鎖されれば機動隊が排除に来て学生と激突。

そして検挙。

子供心にも世の不条理を感じていた。

かつての光景が走馬灯のようにかけめぐり、
聴いていて涙が出たのを覚えている。

10:30からアリオ亀有でウクレレレッスン。