昨日はオフ。
母の大好きな曲・さくら貝の歌のアレンジに取りかかった。
僕の持っている古い日本叙情歌曲集(多分30年以上前)に譜面発見。
音源は神奈川県婦人会館の中村忠雄さんにいただいている。譜面はDm。音域が広いのでとても歌えない。(笑)中村さんからいただいた音源の鮫島由美子も半音落としてC#mで歌っている。
ウクレレで弾く事と男女兼用キーを考えるとAmが妥当かも。
ネットで曲の事を調べていたらいろいろな事がわかってきた。初恋の人を亡くし失意の作曲家の八州秀章が鎌倉の海岸を歩いていて「さくら貝の歌」というタイトルを思いつく…という「さくら貝の歌誕生秘話」はぜひ読んで欲しい。↓
http://www.geocities.jp/marucyann1/sakuragainoutahiwa.html
秘話を読むとこの曲の素晴らしさと深みが倍増される。
昭和15年発表の曲のようである。
戦争に突入し、レコード会社から「時期でない」とお蔵入りになり10年の歳月を経て戦後山田耕作の目にとまり復活。紆余曲折があった曲なのだ。

母との会話
「昭和15年に発表されたみたいだよ。」
母「あ~そうなんだ!うん、そうそう。丁度女学校時代だからそれ位ね。家(亀有のお寺)に縁側があってその隅に勉強机がありそこで歌っていた覚えがある。トイレでも歌っているって母に笑われた。」
「戦争で相応しくないないってお蔵入りしたんだって」
母「戦争になって皇居に土運んだのもその頃だったのよ。」
「女性の気持ちを歌った曲だと思っていた。あとどこの海岸なのかしらとも思っていた。携帯で全部わかっちゃうのね!」
などと話ながらAmで一緒に歌ってみた。コードもしっくりいったのでキーは決定。あとはアレンジをじっくり練ってみよう。
ちなみに母は「とにかくすべての曲で一番好きな歌がさくら貝の歌」
なのだそうだ。そう言い切れる曲に人生の中で出会えた事は本当に素晴らしいと思う。