Kainoa Blog

音楽家社長 鴻池薫の音楽活動&レッスン記、思う事等 徒然日記
since 2006

6/20入院延長

2011-06-20 20:56:00 | ノンジャンル
昨日は体がだるく人に会いたくなかった。
体調まだ悪いので先生にお願いして入院延長させてもらいました。外出はOkなので場合によってはレッスンは病院から行くかもしれません。今日は点滴してもらってますー

僕のロック芽生え編その19 ジェフベックのブロウバイブロウ (1975)その2

2011-06-18 14:27:00 | 僕のロックな話
ジェフベック
ブロウバイブロウ
曲目

分かってくれるかい - You Know What I Mean (Beck, Middleton)
シーズ・ア・ウーマン - She's A Woman (Lennon-McCartney)
コンスティペイテッド・ダック - Constipated Duck (Beck)
エアー・ブロワー - Air Blower (Bailey, Beck, Chen, Middleton)
スキャッターブレイン - Scatterbrain (Beck, Middleton)
哀しみの恋人達 - Cause We've Ended As Lovers (Wonder)
セロニアス - Thelonius (Wonder)
フリーウェイ・ジャム -FreewayJam
ダイヤモンド・ダスト - Diamond Dust (Holland)


追記:
1975年は
ベトナム戦争が終結した年だった。
1960年から15年続いた戦争は社会に暗い影を落とし、ジャズやロック、ソウルなどの音楽に間違いなく影響を与えていた。
特にロックはベトナム戦争と切っても切れない音楽で、反戦、反体制思想からヒッビーの自然回帰運動まですべて含めてロック文化だったと言えよう。
ヒッピー文化への反省と衰退化は1969年のアメリカのヤスガー農場で行われたウッドストックフェスティバル以降であり、ロックの反戦、反体制思想は1975年のベトナム戦争終結によって一つの大義名分がなくなった事により音楽のあり方そのものが変質していく。
1975年はそれまでのロック文化の一つの終焉の年だったと言える。

僕のロック芽生え編その18 ジェフベックのブロウバイブロウ (1975)

2011-06-18 12:54:00 | 僕のロックな話
1975年春だったか、ある日ラジオを何気にかけてたら、ジェフベックの新譜が届きましたので今日はその特集をします、とパーソナリティーがしゃべった。
僕はビックリしてその時してた事をぶん投げてラジオに聴き入った。
ソウルフルなカッティング、から綴られるベック節!でも回りのサウンドが違う。ジャズとロックの狭間の音楽。
オールインストのアルバム。
ベックよ、遂にその路線に入ったか!
ロックギターの神が遂にジャズシーンに挑戦状を叩きつけたかのように思えた。翌日渋谷のレコード店シスコに言ったら予約を受け付けていた。注文殺到していたのである。
やっとの思いで手に入れたベックのニューアルバム!
確か邦題が『ギター殺人者の凱旋』とかいう意味不明なタイトルだったと思う。A面はジャズ的なコード展開、ファンキーなベースとドラムでベックが水を得た魚状態で弾きまくる。
おお!トーキングボックス!
B面に針を落とすと「悲しみの恋人達」ああ、ギターが泣いているうねっている…。全般的にマックスミドルトンのフェンダーローズから繰り出すジャズコードアプローチが光っていた。

■振り返るに間違いなく1975年のベストアルバムである。あえていうがロックの。
リーリトナーがいようがラリーカールトンがいようが、アルディメオラがいようが、ベックのこのアルバムのリリースがその後のジャズロック系に絶大な影響をおよぼしたと断言する。クールに当時最先端のサウンド、ロックギタリストが「質」のみで勝負した初めてのアルバムだった。
ブロウバイブロウはセールスもダントツで、ジャズロックは隆盛を迎えた。
ジャズロックはクロスオーバーとその後呼ばれ現在はフュージョンとなった。
(現在フュージョンもジャズになっているが本来はジャズとは違うものだ)

ベックは当時ジョンマクラグリンのマハビシュヌオーケストラのサウンドに影響を受け、ジョージマーチンプロデュースのもと本作を発表した。
マハビシュヌオーケストラとジョイントコンサートをかなりやったようだ。
その後ベックはワイアードなどサウンドをどんどん先鋭化していく。
当時のベックはピック弾きだがいつからだろうか、右手は指弾きに転じて現在のまさに神業とも思えるフィンガーピッキング奏法の領域まで昇華させている。

この年の夏ベックは後楽園球場で開催されたワールドロックフェスティバルにブロウバイブロウセッションで出演する。