『東ベルリンから来た女』(2012)
監督:クリスティアン・ペツォールト
ニーナ・ホス
ロナルト・ツェアフェルト
ライナー・ボック
【作品概要】
1980年、ベルリンの壁崩壊前の不自由な時代、厳しい監視の目をかいくぐって脱出を試みようとするヒロインの揺れ動く感情を牧歌的な風景と共に描き出す。

【感想レビュー】
この映画、好きです

ヒロインがとにかく魅力的です。
ベルリンの壁崩壊前の、抑圧的な東ドイツの空気が、終始ヒシヒシと伝わってきます。
のどかな風景にも関わらず、自転車で風を切る時でさえ、緊張感があります。画面が暗く、風も強い。
秘密警察シュタージの厳しい監視下にある彼女に、自由はない…。監視の網をくぐり、西ドイツの恋人との逢瀬や逃亡の準備をする様子に、手に汗を握ります。
この土地に移ってきた当初のヒロインの表情は硬く、人との交流を極力避けているものの、どこか人間臭いその佇まい。
医師としての仕事ぶり、患者への温かさ。いつも同じヒール靴とバッグ。シンプルで爽やかな服装に映える金髪のシニョン。
凛とした強さに、しなやかな逞しさ。
とにかくヒロインに魅了されてしまいました
男性医師の愛すべき顔の造作も良かった…!
ショパンのノクターンOp.15-3を弾くシーンがありますが、調律師と楽譜を寄越すのも、彼だとなんだか嫌味がなく

そういえば、彼と自転車を並んで漕いでるシーンは、画面も明るくてのどかだった…。
ラストぎりぎりまで、彼女の選択の行方に緊張感を強いられます。
東ドイツか西ドイツか、制約のある社会か自由な社会か、などの状況はあるものの、選択を迫られる時、その生き方を決める時、結局は一人の女性として、人間として、人は決断するのだなぁと思いました。
彼女のしなやかな強さに、観終わった後は爽やかな印象を作品に持ちました。
監督:クリスティアン・ペツォールト
ニーナ・ホス
ロナルト・ツェアフェルト
ライナー・ボック
【作品概要】
1980年、ベルリンの壁崩壊前の不自由な時代、厳しい監視の目をかいくぐって脱出を試みようとするヒロインの揺れ動く感情を牧歌的な風景と共に描き出す。

【感想レビュー】
この映画、好きです


ヒロインがとにかく魅力的です。
ベルリンの壁崩壊前の、抑圧的な東ドイツの空気が、終始ヒシヒシと伝わってきます。
のどかな風景にも関わらず、自転車で風を切る時でさえ、緊張感があります。画面が暗く、風も強い。
秘密警察シュタージの厳しい監視下にある彼女に、自由はない…。監視の網をくぐり、西ドイツの恋人との逢瀬や逃亡の準備をする様子に、手に汗を握ります。
この土地に移ってきた当初のヒロインの表情は硬く、人との交流を極力避けているものの、どこか人間臭いその佇まい。
医師としての仕事ぶり、患者への温かさ。いつも同じヒール靴とバッグ。シンプルで爽やかな服装に映える金髪のシニョン。
凛とした強さに、しなやかな逞しさ。
とにかくヒロインに魅了されてしまいました

男性医師の愛すべき顔の造作も良かった…!
ショパンのノクターンOp.15-3を弾くシーンがありますが、調律師と楽譜を寄越すのも、彼だとなんだか嫌味がなく


そういえば、彼と自転車を並んで漕いでるシーンは、画面も明るくてのどかだった…。
ラストぎりぎりまで、彼女の選択の行方に緊張感を強いられます。
東ドイツか西ドイツか、制約のある社会か自由な社会か、などの状況はあるものの、選択を迫られる時、その生き方を決める時、結局は一人の女性として、人間として、人は決断するのだなぁと思いました。
彼女のしなやかな強さに、観終わった後は爽やかな印象を作品に持ちました。