☆映画の旅の途中☆

色んな映画をどんどん観る旅

『東ベルリンから来た女』(2012)

2014年05月14日 | 西洋/中東/アジア/他(1990年以降)
『東ベルリンから来た女』(2012)

監督:クリスティアン・ペツォールト
ニーナ・ホス
ロナルト・ツェアフェルト
ライナー・ボック

【作品概要】
1980年、ベルリンの壁崩壊前の不自由な時代、厳しい監視の目をかいくぐって脱出を試みようとするヒロインの揺れ動く感情を牧歌的な風景と共に描き出す。

【感想レビュー】
この映画、好きです
ヒロインがとにかく魅力的です。

ベルリンの壁崩壊前の、抑圧的な東ドイツの空気が、終始ヒシヒシと伝わってきます。
のどかな風景にも関わらず、自転車で風を切る時でさえ、緊張感があります。画面が暗く、風も強い。
秘密警察シュタージの厳しい監視下にある彼女に、自由はない…。監視の網をくぐり、西ドイツの恋人との逢瀬や逃亡の準備をする様子に、手に汗を握ります。

この土地に移ってきた当初のヒロインの表情は硬く、人との交流を極力避けているものの、どこか人間臭いその佇まい。
医師としての仕事ぶり、患者への温かさ。いつも同じヒール靴とバッグ。シンプルで爽やかな服装に映える金髪のシニョン。

凛とした強さに、しなやかな逞しさ。
とにかくヒロインに魅了されてしまいました

男性医師の愛すべき顔の造作も良かった…!
ショパンのノクターンOp.15-3を弾くシーンがありますが、調律師と楽譜を寄越すのも、彼だとなんだか嫌味がなく
そういえば、彼と自転車を並んで漕いでるシーンは、画面も明るくてのどかだった…。

ラストぎりぎりまで、彼女の選択の行方に緊張感を強いられます。

東ドイツか西ドイツか、制約のある社会か自由な社会か、などの状況はあるものの、選択を迫られる時、その生き方を決める時、結局は一人の女性として、人間として、人は決断するのだなぁと思いました。
彼女のしなやかな強さに、観終わった後は爽やかな印象を作品に持ちました。


『ヘンゼル&グレーテル』(2013)

2014年05月14日 | 西洋/中東/アジア/他(1990年以降)
『ヘンゼル&グレーテル』(2013)

監督:トミー・ウィルコラ
ジェレミー・レナー
ジェマ・アータートン
ファムケ・ヤンセン
ピーター・ストーメア

【作品概要】
あの事件から15年後。成長し、魔女狩りを専門とする賞金稼ぎとなったヘンゼルとグレーテル兄妹を描く。

親に捨てられ、森で迷子になってしまったヘンゼルとグレーテル。森の奥深くにあったお菓子の家にたどり着き、そこに住む魔女に捕えられた2人だったが、魔女をだましてかまどに突き落とし、無事に戻ることができた。その15年後、大人になった兄妹は魔女ハンターとして賞金稼ぎの日々を送っていた。ある日、子供の誘拐事件が多発する村から、事件の解決を依頼され、黒魔女ミュリエルを追うことになるが、魔女は兄妹の出生の秘密を握っていた…。

【感想レビュー】
武器のデザインが格好良かった
3Dで制作されたというだけあって、画面の隅々まで、綿密な仕上がりで、安っぽくない!…という印象

懸賞金のかかった兄弟…のいでたちに、北斗の拳の大きくなったリンとバットのイメージが重なりつつ…

スピーディーなアクションと映像を楽しめました
※けっこうエグいですけれども…。