☆映画の旅の途中☆

色んな映画をどんどん観る旅

『ゆれる』(2006)

2014年05月24日 | 邦画(1990年以降)
『ゆれる』(2006)

監督:西川美和
早川猛:オダギリジョー
早川稔:香川照之
早川勇:伊武雅刀
岡島洋平:新井浩文
川端智恵子:真木よう子

【作品概要】
オダギリジョー主演による緊迫感みなぎる人間ドラマ。ある事件をきっかけに激しく揺れ動いていく兄弟の絆を、「蛇イチゴ」の西川美和監督が繊細に映し出す。

【感想レビュー】
当時、話題になっていたのに、何となく観ないままに過ごしてしまった作品です。そういえば観てないかも!と思って慌てて借りました

オダギリさんと香川さんの魅力が詰まった作品でした!
香川さんは、控えめな演技に魅力がありましたこの役柄という事もありますけども。

人は、自分に都合の良いように物事を見ていたり、あるいは記憶してしまうものなのだなぁ…と改めて思いました。

子どもの頃に父と兄と3人で川原でしたヒゲダンス?のフィルム。
記憶の何処かにあるはずのそのシーンは、しかし何かきっかけがないと思い出せないのだ…。

そして、観ながら思ったのは、狭い地域社会の窒息しそうな生活。その歪み。
それは、『共喰い』や『ユリイカ』、『白いリボン』にも共通する何かで、
これは、これからどんどん、その歪みが大きくなっていくような…不穏な空気を感じずにはいられません。

3.11の後、確かに“絆”とか強まったけれど、今はまたどうだろう…。
この作品で問題提起されている事を、思い出してはあれこれと考えてしまいます。


『テルマエ・ロマエ』(2012)

2014年05月24日 | 邦画(1990年以降)
『テルマエ・ロマエ』(2012)

監督:武内英樹
ルシウス:阿部寛
真実:上戸彩
北村一輝

【作品概要】
マンガ大賞2010と手塚治虫文化賞短編賞をW受賞したヤマザキマリの異色コミック「テルマエ・ロマエ」を阿部寛、上戸彩の主演で映画化。古代ローマの浴場と現代日本の銭湯を舞台に、すったもんだの異文化交流を壮大なスケールで描くタイムスリップコメディ。古代ローマ人になりきった阿部の“シリアス”演技が笑いを誘う。(MovieWalkerより)

【感想レビュー】
これは、劇場で観ていたのに、途中で誤作動サイレンが鳴り響き、退出した苦い思い出の作品です
だって、ゲラゲラ笑っていたのに、突然スクリーンが真っ暗になってしまったから…。
ようやくDVDで最後まで観れました

やっぱり面白かった‼
挙げたらキリがないですが、まずは、阿部さんのビジュアル!!

リアルケンシロウ…
北斗の拳、大好き…

ラスト、こんな時に笑うなんてずるいよ…っていう上戸彩演じる真実が言うシーンの阿部さんの笑みなんて…北斗の拳の冒頭辺りで、ケンシロウの牢屋にリンが差し入れした後みたいだぁ…

これはきっと、意図的でしょうかね

お風呂とかトイレとか、観ている方も無防備になってしまう人間の何か根源的なもの。
だから、リラックスして存分に笑って楽しみました

それにしても、阿部さんの濃ゆいお顔は…説得力のあるルシウスだった…



『へルタースケルター』(2012)

2014年05月24日 | 邦画(1990年以降)
『へルタースケルター』(2012)

監督 蜷川実花
りりこ:沢尻エリカ
麻田誠:大森南朋
羽田美知子:寺島しのぶ
奥村伸一:水原希子
沢鍋錦二:新井浩文

【作品概要】
少女漫画界のカリスマ、岡崎京子の同名コミックを映画化。『さくらん』の蜷川実花監督による極彩色の映像の中、約5年ぶりの本格復帰を果たした沢尻エリカが、過度の整形で心を病んだヒロインを過激に熱演。(MovieWalkerより)

【感想レビュー】
これは!思ったより面白かったです!見どころが沢山あります

映像の美しさ、強さ。
美術セットの完璧と思える世界観、その画の強さ。

そこにいる人間達がやけに生身でナチュラルに見えました
あ、でもそれは、ヒロイン:りりこを演じる沢尻エリカさんを除いた登場人物の事。
りりこは、造り物なので、もはや美術の一部なのです…

沢尻エリカさん、実は役によって変わる女優さんだと思うのですが、今回は普段の彼女のファッションやイメージもあって、どこかリンクする役どころ。
濡れ場などのシーンの思い切りの良さは、清々しいほど…
不自然な泣き顔のシーンは、あれは整形の後遺症で、皮膚の下の筋肉の動きと表の皮膚の動きの制限とで、そうなっている…というのを表現していたのかな…。

そして、共演者が豪華でした
桃井かおりさんの毒とも思える存在感が…濃ゆい濃ゆい…
寺島しのぶさん、窪塚洋介さんも魅力的でした!