うっTと植物たち。

ヤマビワの観察

昨日の日記の続き ^-^;



社叢には約80種もの植物が確認されています。



小さな森にも関わらず。



あまり見かけない「コバンモチ」

シイ、タブ、ヤブニッケイ、ヒメユズリハなどの常緑樹で構成された森は
下関市(山口県西部)の他の森林と同じですが
住吉神社の森は、それらの樹種+希少種が数多く存在します。

この度の目的は「ヤマビワ」の観察です ^-^。



ヤマビワ
山口県内での自生地は、ここ住吉神社ほか極僅か・・

暖帯~亜熱帯地域に分布。
「ビワ」に似るのでヤマビワですが
全く分類が違うのに、本当によく似ています。



ビワ:バラ科。



ヤマビワ:アワブキ科。

葉裏には剛毛が生えている。

樹林内には、かなりの株数がありましたが
幼木や若木ばかりで、成木は数少ないです。
成木にまで生長できるのは、ほんの一握りということがわかります。
ほとんどはライバルとの競争に負けてしまうのでしょう。
自然界は厳しいぜ~ (;´Д`)。

「山口県植物誌(1972年)」には
自生地は10ヶ所と記載されていました。
調査された約50年前はあちこちに自生していたようです。

希少種はヤマビワだけではありません。



「ヤマモガシ」です!!
県内の自生地は、岩国市の城山と、住吉神社の森の2か所です!
(山口県の方しかわからない地名等でスミマセン;)
ヤマモガシもかなりの株数がみられましたが
やはり、成木は少ないです。



ヤマモガシ科といえば、バンクシアやグレビレア等々ありますが
どことなく雰囲気が似ていますよね。
ただ成木になると、まるで別の植物みたく葉の形が変化。
特徴的な葉の形ではなくなるので
探すのは、一気に難しくなりますよ ^-^;



意外と珍しい「ツルコウジ」発見♪
この度は確認できませんでしたが
ルリミノキやクジャクフモトシダなど
あまり見られない植物もあるようです。

ほとんど人の手が入っていない鎮守の森は
希少な野生種を守っているかのようです。

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