認知症
先日、本棚でエクセルの使い方を書いた本を探していたら、「医療の現場で‶生きること”を学ぶ」という西本願寺系のお坊さんが書いた本が出てきた。どうやら法話会で戴いた本らしい。いつ貰ったのか全然記憶がないが、ちょっと開いてみた。
数年前に金沢の西別院での講演記録らしい。
お坊さんでありながらお医者さんをしているらしいが、中身は全然仏教臭くない。
純粋な医学博士で認知症のことが詳しく書いてある。
認知症の人はとかく訳の分からぬことを言って、周囲の人を困らす厄介な患者さんだが、それにはそれなりの理由があるらしい。
その1ページを抜き出してみた。
ちょっと欲張って字が細かくなってしまったがここにはこんなことが書かれていた。
かわいい孫の面倒をみるのが生きがいになっていたけども、孫も成長して、今度は「おじいちゃんが怖い」とか言い出して、だんだん煙たがられるようになってしまった。
お孫さんというと、‶目の中に入れても痛くない”と言われるがそのお孫さんに嫌われたらそりゃおじいちゃんはショックですね。そんな子供を作った親に対して何かにつけ暴言を吐きたくなるなるでしょう。
認知症の方にもそれなりの理由があるのだ。
歳をとって今までやって来たいろんなことがだんだん出来なくなる。本人にしてはこんなつらいことはないんではないでしょうか。
その他にも色々書かれている。
夜中に電話をかけてくるとか、夜中に電話がかかって来たら、何でこんな真夜中に、と腹を立てる人もいるでしょう。でも認知症の人にとっても夜中になると不安でいっぱいになるのでは、そんな思いをどこかで発散したくなるのは当然ですね。その患者さんは災害があった地方に義援金を贈っていたそうだ。なかなか殊勝な患者さんです。
「義援金の手続きをやりましょう」と言ったら、その後夜中の電話が無くなったそうです。
歳をとるとお金もないしその方法も分からない。送りたいがどうやって送ればいいのか、また、お金がある訳でなし誰かに出してくれと頼むのも気が引けることだしどうしたらいいか本人もそうとう悩んでいたのだろう。
それが解決したら夜中の電話はなくなったそうです。
認知症の方もそれなりの言い分もあるだろう。それを分かってやるのが気配りっていうものではないか。
いろいろ勉強になりました。
昨日夜中に地震があった。
さて逃げるべきかどうが悩んだが揺れは暫くして収まった。ひとまずは安堵。またも能登半島ようだ。
今年は地震に始まり地震で終わりそうだ。
地震
本当に地震で始まって未だに地震
こっちも90数年ぶりの地震震源地
音が凄い
そして揺れ
怖いです。