ななごの部屋(リウマチとともに)

リウマチのななごはレミケード→エンブレル→アクテムラに。インターネットはメルヘン入り口。2006.8/5より。

寺山修司の短歌

2006年08月24日 | 俳句
写真は、今年1番に咲いたコスモスです。
サンゴがかたずけをしていたら、コスモスの種が出てきた。
確か6月だった。
私は、「今、種まきしてもだめなんじゃない。」
と言ったのだが、
ちゃんと花まで咲くんだね~


 マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや  寺山修司

 売りにゆく柱時計がふいに鳴る横抱きにして枯野ゆくとき

 とばすべき鳩を両手でぬくめれば朝焼けてくる自伝の広野

 われ在りと思ふはさむき橋桁に濁流の音うちあたるたび
 
 その夜更け親戚たちの腹中に変身とげゐむ葬式饅頭


             寺山修司詩集 角川書店(日本の詩集19)より

今回は、私の好きな寺山修司の短歌を紹介します。
ふと、頭のなかをよぎる言葉
思い出そうとして思い出せない言葉
古い本を見つけ出し、開いてみる
再び出逢う喜び
新しい発見と輝き
そんなことを考えながら
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