雌鶏敏速(雌鶏よどうして言葉が通じないのか)

晴れ。くっきりと白い雲が幾つも浮かんでいる。

鶏のジャックの調子が悪い。
朝、見に行くと奥の段ボールの中で動かない。
さわったりして様子をみていると雄のピノが攻撃してくる。
右膝の下と左手の手首。左膝にも1cmくらいの傷。
後で見たら血がにじんでいる。
手首の方は三角形に血がにじんでいる。
もぅ～

突然具合の悪いジャックがドアから外へ出て行った。

獣医さんに電話した。
「雌鶏が、座ってお尻をゆらし
エッエッエッときばっているような声をあげているのですが、便秘することってあるんですか?
お尻の毛に糞もいっぱいついているので、毛を切ってやるといいんですか?」
「便秘すること、ありますよ。腫瘍ができたり、卵殻がつまったり、つれて来た方がいいですよ。一気に逝っちゃうから…」と獣医さん。

ガーン。

なんとか捕まえて連れて行こう！と思う。
入れる段ボールを用意する。
散歩に出ている雌鶏のジャック。
意外とすばしっこい。彼女は用心深い性格なのだ。
追いかけっこをしているうちに、小屋へ入って行った。

ドアを軽く閉め、捕まえようとするが、まるで犯罪者から逃げ惑うようにパタパタしている。
しばらく追いかけっこをしている。
体の悪い私がのろまなのかもしれないが…
「ジャック、具合悪いんでしょ、病院行こうね」
と優しく話かけたが、ダメだった。
もぅ～

これだけ元気があるんだから、まだ大丈夫か…と、諦める。

私の方が具合悪くなりそうだ。

夕方になり、もう一度、捕まえようとしたが、逃げ回ってダメだった。

今日は、夕方になり肌寒い。