れっどかなちゃんず

浦和レッズを応援するレッズな家族の記録です。

緊迫のサドンデス

2007-08-01 13:01:40 | J他チーム、日本代表&海外SOCCER
先のアジアカップで、日本代表はサドンデスまで持ち込まれたPK戦で敗れた。

キッカーとゴールキーパーの読み合い。
衆目がそのキックの瞬間に集中する。
その成否には、心理的要素もかなりかかわっているようだ。

オシムも、ジャーナリストも、その雌雄を決したものは、「運」と言った。


日本代表が敗れた翌日、
野球で、サドンデスの緊迫したドラマを体験した。

次男の所属する草野球チームの優勝戦だ。

草野球とはいっても、
30数チームが参加する大会の覇権を決する優勝戦。
レベルは高く、緊迫した試合となった。

試合は、序盤、相手に3点のリードを許したが、徐々に挽回。
代打策の的中などで7回に1点リードする。

しかし、敵もしたたかに、
8回、起死回生のホームランを放ち、4対4の同点に。

結局9回を終っても、決着はつかず、
規定により、サドンデスの延長戦に持ち込まれた。

今回のサドンデスは、ノーアウト満塁から試合開始する方式。

一つのミスが、大量点に繋がり、致命傷になりかねず、
少しも気を抜くことができない。

10回の表、相手の攻撃から始まった。

いきなりレフトに大きなフライが飛ぶ。
ほぼレフトの定位置にあがり、犠牲フライとなって、失点覚悟の場面だ。

ところが、レフトからワンバウンドの好返球。
三塁をタッチアップしたランナーを目の前でボールが追い越していく。

まるで、スローモーションを見ているように、
ボールはキャッチャーミットに吸い込まれ、タッチプレー!
一瞬、息を飲んだが、
審判のコールは、「アウト!」
ダブルプレー成立だ。
一気にベンチも応援も盛り上がった。
続く打者も内野ゴロに打ち取り、チェンジ。

10回裏の攻撃。
好守備で相手の攻撃を抑えたので、
その勢いで一気にサヨナラ勝ちとしたいところ。
しかも、先頭打者は、チーム一番の長距離ヒッターだ。

ところが、気負って、内野フライで1アウト。
続く打者は、ショートゴロ。
高いバウンドだったので、もしやと期待を抱かせたが、
さすがに敵もうまく、本塁好返球で、フォースアウト。
残念!
最後も内野ゴロで、得点無く、サドンデスは、更に続く。

1点もやれない緊迫した場面の連続で、一投一打に緊張が走る。
とても草野球とは思えない、緊張したプレーの連続で好ゲームだ。
しかし、心臓には悪い。ママさんの多い応援席は、
ワーワー、キャーキャー、
打球が飛ぶ毎に歓声とため息と。
声だけは、女子高生並みなのだが、、、


11回表。
1アウト後、相手はスクイズを仕掛けてきた。
意表を突かれたが、幸い、打球はファウル。
続く、投球、またしても相手はスクイズを仕掛ける。
しかし、今度は、バッテリーがスクイズを読み、
大きく投球を外して、飛び出した三塁ランナーを挟殺プレーでタッチアウト。
心理戦突入。
レベルが高い。
まずは、バッテリーの読み勝ち!

続く打者、2ストライク後のファウルチップを
キャッチャーは執念で落とさず、ひざに抱えてスリーアウトチェンジ。
相手側も、打球が「ワンバウンド」と審判に猛烈アピール。
お互いのボルテージも最高潮、
草野球ながら、「死闘」の様相を呈してきた。

11回裏。
先頭打者は、内野フライを打ち上げ、1アウト。
続く打者、今度はこちらがスクイズを仕掛ける。
しかし、打球は、バックネットへファウル。
バッテリーはまったく警戒していなかっただけに残念!

ワンボールののち、意表をついて、またもスクイズを仕掛けた。

打球は、一塁線へきれいに転がる。
ピッチャーが捕らえ、必死にバックホームするも、
打者が駆け抜け、サヨナラ成立!!

バンザイ!優勝だ!!

選手は、スクイズを決めた選手にかけ寄って抱き合う。
応援席も誰彼もがハイタッチ。
みんな、喜びで顔はクシャクシャだ。
とても、充実したいい試合だった。


サッカーと野球。

格も場面も全く違うが、
どちらも両選手が全力をつくした死闘だった。
勝者と敗者とを分けたのは、
お互いの「読み」が当たったか外れたか、
オシムの言うように、ちょっとした「運」だったかもしれない。

神様も際どいことをなさる。

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