うむ、出来る…

12日、駒場へレディース新潟戦を見に行きました。

試合は、前半こそ新潟を圧倒して攻め込み、1点をリードするものの、
後半は相手に中盤を支配され、守備陣もズルズルと下がって防戦一方。
山郷のファインセーブもあって何とか１－０で逃げ切ったという試合でした。
かろうじて優勝への望みをつなぎました。

ところで、私の左隣に座っていたオバチャン、
４０～５０歳位の、どこでも見かけるゴク普通のオバチャンに見えたが、なかなかどうして。

試合中、「そこ、右だ！」「左、左！」とボール展開を指示なさる。
決して大きな声ではない。
隣の席でようやく聞こえるボソボソっとした声で。
座った席がメインスタンド２階の上のほうだったので、
ピッチ全体を見渡すことが出来、選手の動きもよくわかるので、
「ナカナカよく見ている」と思いながら、オバチャンの「ボソボソ」を聞いていた。

ところが、言ったね。
「そこ、戻して！」

場面は、レッズが攻め込んでいる場面、
ここで、ボールを一旦後ろの守備陣に戻して攻撃を立て直せと指示しているのだ。
もちろん、ボソボソとね。

この言葉には驚いた。
そして、ピッチ上では本当にボールを後ろに戻した。

「うむ、出来る…。」

思わず、オバチャンの顔を見直したが、やはり、ゴク普通のオバチャンだった。
私なら、「何で後ろに戻すんだよう！」と言ってしまいそうな場面。
心の中で「おそれいりました。」と、頭を下げたのでした。

ごく普通のオバチャンまでサッカーをよく知ってらっしゃる。
浦和ってスゴイ街だね。

そして、この日のスタジアム入場者数は２１５０余人。
サブ・グラウンドでは、少年サッカーの試合が開催され、
子供たちや応援する父兄の方々の歓声が終日響いていた。
浦和のサッカーの基盤は、まだまだ拡がっていく余地があるようだ。
レッズも市民の期待に応えなくちゃね。

頑張れ、浦和レッズ！
必ず優勝するぞ！