東京府中市の税理士 金成祐行の日々の気付き

税理士法人の経営、強度行動障害の自閉症の息子との生活、悪戦苦闘の毎日で、日々気づいたことを書いていきたいと思います。

生涯研修開校式

2010-07-07 06:01:00 | 経営
昨日はTKC西東京山梨会生涯研修の開校式でした。


講師はTKC千葉会の宮崎健一先生。


TKC創業者の飯塚先生が植木義雄老師より贈られた書が紹介されました。

慈悲忍耐の衣を着て
和敬清寂の家に住み
自利利他の業に励む


「自利利他」の思想


東洋哲学の一元論の考え方を、
私達、二元論の観念に染まっている凡人でも解るように、
あえて自・他という、二元論的表現で示して下さった言葉。



「相即の論理」
相即とは、二つの事象が融け合って無差別一体となっていること。



自分が全体
全体が自分である。



明けの明星が自分であり、
自分が明けの明星である・・・

とお釈迦様は悟ったのですが、その心境こそ自利利他。




WEB3.0の世界
タラ・ハントさんのおっしゃるネット社会における「ウッフィー」を高めるという概念。

これは、一元論である自利利他業を
二元論の世界に住むタラさんが、二元論の世界に対し、
一元論を精一杯に論理的に語ったもの

欧米の経営理論が、東洋哲学が元々持つ一元論に、
ようやく追いついてきたもの・・・

ということもできるのではないか?



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TKC武蔵府中支部例会開催!

2010-07-06 05:50:00 | 経営
昨日は、TKC武蔵府中支部例会でした。

私はTKC武蔵府中支部の支部長を拝命しており
例会の企画、運営は私の仕事なのですmeromero2



この日の内容は、税理士による保険指導の研修会がメイン。


私たちは、保険指導を「企業防衛」と呼び、会計事務所の「本来業務」ととらえています。
また、保険料を事業運営の原価ととらえ、当たり前のものと考えているのです。

この考え方は、欧米の会計事務所では、古くから指摘されているもので、
遙か昔から、会計事務所の「本来業務」とされていました。



顧問先企業の社長とそのご家族、従業員の皆様のことを、
「自分のこと」と考えて、適切に指導しなければならないのです。

社長に何かがあってから・・・では遅いのです。
常に中小企業の傍らに寄り添う私たちが行う使命があるのです。



昨日は、講師として、TKC町田支部の三宅先生と、
三宅事務所の企業防衛推進委員長、大谷蘭子さんをお呼びして研修会を行いました。

・・・大成功でした。



大谷さんは私の希望で是非に!とお呼びしたのですが、
大谷さんの熱いパーソナリティで講義も盛り上がり、
武蔵府中支部の職員の皆様との交流も図れ、
支部全体のモチベーションがアップした感じですねniko


三宅先生、大谷さん、ありがとう。
写真は、武蔵府中支部の事務所職員の鈴木さん(男性)と、
三宅事務所の大谷さんです。





大谷さんは、9月15日開催のTKC西東京山梨会の秋季大学というイベントで、
「ディベート企画」の出演者として壇上に立ちます。楽しみです。

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ミンツバーグの指揮者のマネジメント

2010-07-05 06:09:00 | 経営
カナダのマギル大学経営大学院の教授のミンツバーグ先生。

この先生の「ミンツバーグ経営論」を読んだ。


この中で、ミンツバーグ先生が、オーケストラに密着して、
マネジャーとしての指揮者を研究している場面が出てきます。

現代の組織マネジメントで、有効な指揮者のマネジメントの内容が書かれているが、
この部分に関しては、私や、音楽を経験している経営者には、
目新しいものではありませんでしたwink(ミンツバーグ先生、すみません・・・)



指揮者が凄いと・・・

組織の真剣さが違う。指揮者がタクトを振り上げた瞬間の、
緊張感と楽しさに満ちた空気感。
そして、組織に自主性が生まれてきて、
今までできなかったことができてしまう。
そう、個々人も引き出されてしまうのです。自分の中に隠されていた本当の力を。

何より演奏のクオリティが圧倒的に違います。



私たち中小企業のマネジメントに参考になるのは、
ミンツバーグ先生が潜入・研究した「プロのオーケストラ」ではなくて、
アマチュアの学生の吹奏楽部だと思います。

顧問の指揮者の先生は、指揮者でありながら教育者です。
中小企業のマネジャーに大切なことです。

日本テレビの「笑ってコラえて」で「吹奏楽の旅」というコーナーがあり、
現在進行中。
http://www.ntv.co.jp/warakora/index.html


指揮者のマネジメントは、先生の個性によって多種多様。
特に、中小企業のマネジメントに参考になる部分が多いので、是非ご視聴あれ。


youtubeにもアップされていましたので、以前の放送を紹介しておきます。

紹介されている鹿児島情報高校の屋比久先生のマネジメントは、
非常に参考になります。
この動画・・・・かなり感動しますよ







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「ツイッターノミクス」WEB3.0の時代

2010-07-04 06:11:00 | 経営
タラ・ハントさんの「ツイッターノミクス」を読んだ。

この本は「ツイッター」のノウハウ本ではありません。

これからの時代がどのような時代になるのか・・・
その示唆にあふれたすばらしい本だった。




タラさんのいう「ウッフィー」の概念は、WEB2.0で花開いた
ボランタリー経済の仕組みを明確に表す言葉。


「ウッフィー」とは、ウェブの世界では「お金」よりも遙かに価値のある「通貨」
それは与えることにより増えてゆく。
貢献することにより貯まってゆく。

「信頼」に似た言葉ですが、ちょっとニュアンスが違います。


例えば、ツイッターでは、過度な宣伝、広告、告知は「ウッフィー」を減らす行為。
役に立つ情報を発信したり、困っている人を助けたり、
楽しい雰囲気を伝えたり、ポジティブな気持ちを伝えたり・・・
このような行為が「ウッフィー」を増やす。

これからの事業者は、ツイッター、ブログ、SNSでは、「ウッフィー」を増やすための、
あうんの呼吸というか、空気感というか、
そのあたりをつかむ必要がありそうですね。

あくまで、与えること、貢献することが重要。
出し惜しみはせず、皆に役に立つ情報であれば、皆の為に発信する。
この姿勢が、積もり積もって、結果として自分のビジネスの利益になってゆく。



これはまさに「自利利他」の世界。
WEB3.0の時代において、現実に、目に見えるようになってきました。
(TKCの創設者、飯塚会長の先見性は凄い!と改めて思います。)


「いま獲得したウッフィーは、将来に実ると考えればいい。あなたの会社のしているよいこと、楽しいこと、おもしろいことには必ず誰かが気づく。そして広める。そうして増やしたウッフィーが、いつの日か事業に利益をもたらすのである。」ツイッターノミクス 252ページ



現状のネット社会は、ポータルサイト全盛の時代。

彼らは、サイト作成のリテラシーと、SEO対策のノウハウで、
検索サイトの上位を独占して、ユーザーと個別サイトの橋渡しを行っている。

そして、その橋渡しにより、マージンを得ている中間業者。

楽天さん、amazonさん、Yahoo!さん等々。
巨大なものから、小さなものまで、百花繚乱です。





しかし、あと10年後はどうだろうか。

現在より遙かに、ユーザーのネット社会におけるリテラシーは高まり、
ポータルの中抜き現象が発生するのかもしれない。

そのとき、タラさんが言うように、
きちんと作り込み、ネット社会に対する確かな貢献をしている、
地道にウッフィーを蓄積しているサイト、「本物のサイト」に、
必ずユーザーが気づき、たどり着く。

例えば、地方で、地道に、堅実に、本物の仕事をしている方々が、
密かに発信している情報に、必ず気づき、たどり着く。



そんな時代になるのではないか、
本物が認められる時代になるのではないか、
と思うのです。niko




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税理士の経営アドバイス

2010-07-03 07:17:00 | 経営
税理士の言うとおりにしたら会社がつぶれる!という本を読んでみました。

内容は、ありがちな、タイトルで目立ちたい!引きたい!hekomiという想いにあふれた
本でしたが・・・内容のレビューはamazonの書評に譲るとして。
http://www.amazon.co.jp/product-reviews/4872904761/ref=dp_db_cm_cr_acr_txt?ie=UTF8&showViewpoints=1


本当にそうなのでしょうか。



私は、税理士にあって、多くの経営コンサルタントに無いものがあると思います。

それは、税務の処理の為に不可欠の作業が思いがけずもたらす
「大いなる副産物」



すなわち、多くの企業の実態を「生の数字」それも、
その数字を構成する請求書や領収書、契約書、全てをルーティンで巡回監査
をしている、目を通しているという強みがあるということです。


そして、この強みは、多くの顧問先企業(当事務所であれば200社)を
同時に巡回監査していることにより、業種、個別の会社、地域を問わず横断的になり
さらに深みを増してゆきます。
様々な「知恵」は倍数効果で増幅されながら、
事務所の組織に蓄積されてゆきます。

これは、会計事務所の「知識プラットフォーム」となり、
結果的に事務所の最大の強みになってゆく。




そこから生み出される直感は、客観的で精度が高いものです。

そこに、マクロ経済の研究、個別の経営に関するフレームワークの研究。
歴史、人物、事例の研究をあわせることによって、
高度な大局観に立ったものになるはずです。


この強みを与えられた税理士は、税務会計業務を行うクライアント企業を初めとする、
全ての中小企業に積極的に経営アドバイスを行う使命があります。

この考えに基づき、税理士は税務だけやれ!という声には正面から反対し、
自信を持ってアドバイスをしてゆきます。


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