被告人たる市民のためでなく、裁判員となる市民の負担軽減のみが優先なら、本末転倒である=裁判員裁判

2010-06-07 | 裁判員裁判/被害者参加/強制起訴
刑事裁判が始まるまでに時間がかかるということは、無罪の可能性のある被告人をいたずらに長期間拘束することになり望ましいことではない。しかし、裁判員にごく一部の証拠資料しか見せずに死刑か否かの判断を下すことを強いることが、正しいあり方なのだろうか。刑事裁判は市民を冤罪からから守るために存在する制度である . . . 本文を読む

裁判員にごく一部の証拠資料しか見せずに、死刑か否かの判断を下させる危うさ=裁判員裁判

2010-06-07 | 後藤昌弘弁護士
公判前整理手続きで主張しなかった事柄については、公判段階で主張することは許されないものとされている。そのため弁護人としては、検察官の手持ちの資料にすべて目を通し、想定されるすべての争点について検討せざるを得ない。結果的に、起訴されてから公判が始まるまでに、長い期間がかかってしまうのである . . . 本文を読む