神田祭.ch公式ブログ

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明神能・幽玄の花 (5月18日)

2010-05-19 16:49:46 | インポート
夕刻より、「明神能・幽玄の花」が開催されました。

昔の神田祭では神事能がメインで行なわれていたそうです。

その歴史にちなんで、平成15年に金剛流薪能として神事能が復活し、今年で8年目を迎えました。



金剛流は宗家が関西に在住する唯一の流派だそうです。

要は東京では珍しい流派なんです。




6時、ぼちぼち暗くなりつつある神社で、まずはじめに行われたのは、神田明神雅楽部による雅楽・巫女舞。

舞われたのは「豊栄の舞(とよさかのまい」と「悠久の舞(ゆううきゅうのまい)」。

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その後に、能・狂言の演目について、三浦裕子さんにわかりやすく解説していただきました。




今年の演目は、狂言「墨塗」、能「綾鼓」。




狂言の「墨塗(すみぬり)」は、愛人の大名に別れ話を持ちかけられた女がビンの水を目頭につけ別れたくないと嘘泣きをします。

それを大名の家臣・太郎冠者は見破り、こっそりビンの中に墨を入れました。

それを知らずに女は嘘泣きしようとしてビンの水を使ったら、顔が真っ黒になっちゃったって話でした。

客席の皆さん、噴出して笑ってました。




能「綾鼓(あやのつづみ)」は、これとは真逆の悲しい恋愛話。

高貴な女性に恋してしまった老人が鼓を打ち、女性の鼓による返事を待ち続けましたが、終に聞くことができず。

失望した老人は自らの命を絶ち、怨霊となり女性に祟り、ついには狂気に追い込むという、恐ろしい話でした。



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