2024年度雪山班冬期合宿報告
<総括>
文責:PL3回生T
本合宿は立山雪上訓練が中止となった影響で一回生にとって初めての雪山となった。しかし残念ながら天候に恵まれず入山から四日間悪天候が続き剣ケ峰アタックが出来なかった為予備日を一日消費し四泊五日とシーズン始めにしてはかなりハードな合宿となった。その上大雪により長距離のラッセルを強いられるなどしたが、四泊五日を耐え抜き剣ヶ峰の頂に立てたことは今後の雪山活動における各人の心強い自信になったであろう。しかしながら、ヘッドライト紛失やアイゼン調整忘れ、アイゼン装着遅れ、体力不足など多くの課題も見つかる結果となった。各人はこの課題としっかり向き合い次のサブ春期合宿では同じ過ちを繰り返さない事を切に願う。
<反省と改善>
文責:SL3回生I
反省 ・朝の準備に時間がかかり出発時刻が遅れる場面があった
・アイゼンの着脱に時間がかかりすぎた
・装備の紛失や故障があった
改善 ・テント内外での準備の意識やパッキングの練習をする
・下界でも手袋をつけた状態で素早く正確にアイゼンの着脱ができるよう練習する
・装備の状態や保管位置を各々しっかり把握する
<<行動記録>
文責:SL3回生I
12/26
時刻 |
場所・行動内容 |
所要時間 |
12:15 |
休暇村・行動開始 |
|
13:40 |
三本滝 |
1:25 |
13:50 |
同上出発 |
0:10 |
14:50 |
テント場1・行動終了 |
1:00 |
12/27
時刻 |
場所・行動内容 |
所要時間 |
10:00 |
テント場1・行動開始 |
|
10:15 |
リフト上部・雪上訓練開始 |
0:15 |
14:30 |
同上・雪上訓練終了 |
4:15 |
14:50 |
テン場1・ビーコン捜索 |
0:20 |
15:20 |
同上・行動終了 |
0:40 |
12/28
時刻 |
場所・行動内容 |
所要時間 |
9:00 |
テン場1・行動開始 |
|
10:15 |
2100m地点・ダウン1 |
1:15 |
10:20 |
同上出発 |
0:05 |
11:35 |
2300m地点・ダウン2 |
1:15 |
11:45 |
同上出発 |
0:10 |
13:10 |
テント場2・行動終了 |
1:25 |
12/29
時刻 |
場所・行動内容 |
所要時間 |
10:45 |
テン場2・行動開始 |
|
11:15 |
位ヶ原山荘・ダウン1 |
0:30 |
13:20 |
同上出発 |
2:05 |
14:00 |
テント場2・行動終了 |
0:40 |
12/30
時刻 |
場所・行動内容 |
所要時間 |
5:00 |
テント場2・行動開始 |
|
5:40 |
トイレ小屋・ダウン1 |
|
5:45 |
同上出発 |
0:05 |
6:15 |
肩の小屋・ダウン2 |
0:30 |
6:50 |
同上出発 |
0:35 |
8:00 |
剣ヶ峰・ダウン3 |
1:10 |
8:20 |
同上・出発 |
0:20 |
9:05 |
肩の小屋・ダウン4 |
0:45 |
9:20 |
同上出発 |
0:15 |
10:30 |
テント場2・テント撤収 |
1:10 |
12:20 |
同上出発 |
1:50 |
13:40 |
上部ゲレンデ・ダウン5 |
1:20 |
13:50 |
同上出発 |
0:10 |
14:50 |
休暇村・ダウン6 |
1:00 |
15:00 |
同上出発 |
0:10 |
15:40 |
休暇村 |
0:40 |
〈気象報告〉
文責:1回生S
1日目から雲量が多く、日が差すことはなかった。しかし、休暇村から第一テント場までの急登で汗をかく部員が多く、ハードシェルのベンチレーションの大切さを実感した。
2日目も雲量が変わることはなかったが、標高が高くなったため気温は下がった。
3日目も雲量が変わることはなかったが、第二テント場への移動により標高が高くなり、さらに気温は下がった。
4日目も雲量が変わることはなかったが、降雪量が多く、停滞となった。テントに積もる雪も前3日と比べるまでもないほどで、雪下ろしが大変だった。
5日目はついに雲量が少なくなり、日が差した。
早朝から行動開始したため、剣ヶ峰山頂で雄大な雪景色と朝日を拝むことができた。
日時 |
天気 |
気温 |
風向 |
風力 |
雲量 |
地点 |
12/26 12:00 |
くもり |
1度 |
不明 |
3 |
10 |
休暇村 |
12/27 9:00 |
くもり |
-3度 |
不明 |
3 |
10 |
スキー場上部 |
12/28 10:00 |
くもり |
-6度 |
不明 |
3 |
10 |
スキー場上部 |
12/29 12:00 |
くもり |
-8度 |
不明 |
3 |
10 |
位ヶ原入口 |
12/30 5:00 |
晴れ |
-14度 |
南西 |
7 |
3 |
位ヶ原入口 |
食料報告
文責:1回生M
12月26日朝食 各自持参したパン等を食べた。
12月26日夕食 キムチ鍋
豚肉2kg、白菜2/3玉、ネギ1束、きのこ類2パック、サリ麺1袋、プチッと鍋つゆ1袋
を用いて鍋を作った。
評価……全体的に量が不足していた。量が多かったため複数回に具材を分けたが、鍋つゆを段階的に入れることで後半も美味しく食べることができた。
12月27日朝食 肉うどん
肉1kg、うどん2玉×9人分、ヒガシマルのうどんスープを用いて肉うどんを作った。
評価……美味だが調理に時間がかかるため余裕のある朝なら良いと思う。
12月27日夕食 ご飯+各自レトルト
ご飯11合を炊き、各自持参したレトルトを温めて食べた。
評価……全体的に量が不足していた。毎回ご飯が上手く炊けるとは限らないので、味の濃いレトルトが良いかもしれない。
12月28日朝食 各自持参したパン等を食べた。
12月28日夕食 よせ鍋
豚肉2kg、白菜2/3玉、ネギ1束、きのこ類2パック、サリ麺1袋、プチッと鍋つゆ1袋を用いてよせ鍋を作った。
評価……全体的に量が不足していた。また、味が薄く白菜の青臭さが消えなかった。次はみそ味など味の濃い鍋つゆを用意したい。
12月29日朝食 各自持参したパン等を食べた。
12月29日夕食 各自持参したアルファ米等を食べた。
12月30日朝食 ジップロックに移して持ってきたカレーメシに熱湯を注いで食べた。
評価……前日の夜にテルモスに入れたお湯を使用したこともあり、カレーメシが十分に柔らかくならず非常に食べづらかった。準備・片付けに時間がかからないのは高評価。
<衛生報告>
文責:1回生S
衛生装備の使用は無かった。
<装備報告>
文責:3回生K
冬用ガス缶9つを消費した。
装備の紛失・故障はなかった。
<反省と改善>
文責:2回生N
(3回生T)
PLにも関わらずプレートを忘れ、食当の際に迷惑をかけてしまった。次回以降は装備点検を相互確認しながら行う。
また、行動食や予備食がかなりカツカツになってしまった。次回以降はカロリー計算を入念に行い必要十分な行動食・予備食を用意するようにする。
(3回生K)
アイゼンの着脱が不十分で行動中に取れてしまうことがあったため、着脱の練習を十分に行う必要がある。
また、装備をどこにしまったか覚えていなく準備に時間がかかってしまったので改善していきたい。
(2回生N)
ヘッドライトの確認を怠った結果、合宿中に故障が発覚した。さらに、その故障を一部の人にしか伝えず、肝心のパーティに相談しなかったため、チームに迷惑をかけ、対策を講じる可能性をつぶしてしまった。今回の事態を招いた原因は、自身の登山道具に関する知識不足と甘い認識にある。今後は、些細なことでも相談を行い、その都度迅速に行動を取ることを心がける。
(1回生S)
アイゼンとスノーシューの準備および練習不足により、ご迷惑をおかけした。事前の準備への配慮が不足していたと認識している。また、下山時に遅れをとったため、今後は歩荷の頻度を増やし、膝や足首を鍛えていく方針である。
(1回生N)
スノーバスケットやヘッドライトなどの装備を紛失したため、行動前後や着脱時に確認を怠らないよう改善する必要がある。また、雪山でのアイゼンおよびスノーシューの着脱に不慣れで時間がかかってしまったことから、練習を重ねてスムーズに対応できるよう改善する。さらに、体力面で大幅に遅れをとり行動時間を長引かせてしまったため、日頃から歩荷トレーニングを行い、パッキングの最適化を図ることで負荷を軽減し、改善していく。
(1回生M)
反省と改善として、カロリー計算を怠った結果、合宿後半で行動食が不足する事態を招いた。次回以降は厳密に計算を行い、十分な量の行動食を用意する方針である。また、登りで遅れる場面があったため、歩荷やランニングを通じて基礎体力の向上に努める必要があると考えている。