最終更新2024年3月1日
<総括>
文責:PL3回生T
今回、春期合宿を迎える前に白馬での悪天候がどのようなものなのかを実際に体験できたのは大きな経験になったと考える。今回の訓練で班員間でどの程度なら行動可能かなどの確認をすることができたと考えている。しかし、基本的な事柄が抜けていた場面も見受けられたので春期合宿までに今一度、班員同士での知識の確認及び各自での復習が必要であると感じた。
<反省と改善>
文責:SL3回生M
コース上の傾斜に応じて、ペナ棒を打つ間隔にメリハリをつける必要があると感じた。勾配が緩やかな箇所ではホワイトアウトによって方角を見失いやすいため、ペナ棒をこまめに打つ必要があると考えた。春期合宿のルートでは、三国境のあたりがこれに該当すると思われる。
また、携行するペナ棒の本数が少ないと打つのを渋ってしまうため、ペナ棒は多めに持って行くべきだと感じた。
<行動日程>
文責:PL3回生T
2月26日
時間 |
場所・行動内容 |
所要時間 |
08:30 |
ゴンドラ始点 |
|
10:00 |
スキー場頂上・行動開始 |
1:30 |
10:35 |
第一ケルン・ダウン1 |
0:35 |
10:45 |
同上・出発 |
0:10 |
11:40 |
テントサイト(標高2130m地点)・行動終了 |
0:55 |
12:00 |
テント設営開始 |
0:20 |
13:30 |
設営終了 |
1:30 |
13:40 |
雪洞掘り |
0:10 |
15:00 |
終了 |
1:20 |
19:00 |
就寝 |
|
荒天を想定し、整地防風ブロックの作成は時間をかけて実施した。
2月27日
時間 |
場所・行動内容 |
所要時間 |
05:00 |
起床 |
|
09:30 |
テントサイト・行動開始 |
|
10:25 |
スキー場頂上・行動終了 |
0:55 |
*現地風速20m程あり、低体温凍傷リスクが高く、雪崩リスクもあると判断し、可能な範囲での訓練実施となった。
<気象報告>
文責:A
2024年2月26日(火)
15:00下ノ樺テントサイト2130m付近:電波ドコモ入りにくかった
雪の状態:氷結した雪の上に新雪30㎝程、結合状態は大変悪い。
雪/気温-5度/雲形/乱層雲/雲量10/雲行/東/風速12m/風向/北西/
17時頃より一段と風雪が激しくなり除雪が間に合わなくなる。夜通しの除雪でメンバー一同に疲労の蓄積が見られ、低体温・凍傷リスクの懸念があった。
2024年2月27日(水)
0:30下ノ樺テントサイト2130m付近:電波ドコモ入りにくかった
雪かきの合間に天気の観察も実施。星空も垣間見えるが一時的なものであった。
テントサイトには吹き付けられる雪がたまり雪かき・除雪が間に合わずテントが押しつぶされそうになる。度重なる雪かきにてテントが雪まみれになり。濡れによる凍傷・低体温の危険が容易に想像できた。今まで経験したテント泊の中で一番の暴風が吹き荒れていた。暴風によるゴウゴウというような音が一晩中鳴り響き様々な不安も重なりまったく寝付けなかった。樹林の中にスノーブロックによる防風壁を作成したが、ブロックも暴風にて崩される。このような事情によりメンバー一同夜間はあまり体力が回復していなかったと想像できる。
(夜間睡眠不足により体力回復できなかった場合は低体温・疲労リスクに繋がるものと考える)
雪/気温-15度/雲形/高層雲/雲量7/雲行/東/風速20m/風向/北西/
9:30下ノ樺テントサイト2130m付近:電波ドコモ入りにくかった
雪の状態:多い場所では氷結した雪の上に新雪80㎝程、結合状態は大変悪い。尾根の雪はウインドクラスト
雪/気温-10度/雲形/乱層雲/雲量10/雲行/東/風速20m/風向/北西/
疲労に濡れによる低体温、凍傷リスクがあった。
基本的な雪山登山知識・技術等を徹底した上で、防止策等を今一度協議し今後の活動に繋げる。
*27日は強風によりエスケープの際に使用を想定していた上部リフト2本が12時頃まで運行していなかった。栂池白馬岳春期の際も悪天候時はロープウェイが運行しない予想を立てて行動しなくてはならない。
<食料報告>
文責:A
1日目夕
鍋を食べた。肉や野菜が入っていたため栄養満点であり、体も温まった。うどんを2玉入れてしめとした。
2日目朝
パンとスープを摂取した。
<装備報告>
文責:PL3回生M
ガス缶一個を使い切り、二個目を1割ほど使用した。スノーバー2本が雪に埋もれ発見できなくなり紛失した。
<衛生報告>
文責:PL3回生M
衛生装備の使用はなかった。
冷え・疲労によると思われる食欲不振を訴えるメンバーがいた。暖かい飲み物を飲ませて、カロリー摂取を促した上で1時間程様子を見ると症状の改善が見られた。