最終更新 2023/12/5
<総括>
文責:PL3回生T
今期初の雪山活動となった立山雪上訓練であるが、 主な目的である雪上におけるテント生活や滑落停止、ロープワークなどの雪上訓練、雪洞作成によるビバーク訓練等を行うことができ、雪上生活の基本を学習することができたと考えている。しかし、2日目3日目共にアタックが出来なかったことは、経験を得る機会を失ってしまい残念であったと考える。しかし、今回の雪上訓練でテント撤収に時間がかかっていたなどの改善点を見つけることが出来たので、今回のことを班員全員で十分に振り返り次の乗鞍岳、引いては春期合宿に生かしていきたいと考える。
<反省と改善>
文責:SL3回生M
・夜間の積雪によりテント撤収が難航し、朝の出発が大幅に遅れてしまった。
→翌朝の出発準備に時間がかかると予想される際には、早めの行動を心掛ける。テント外に置いた装備(刃物類)が雪で埋もれてしまわないようにかためておく。
・行動中にスノーシューが緩んでしまう者が数名いた。
→手袋をつけた状態での着脱訓練を繰り返し行う。
・山頂に登ることができなかった。
→初日の行動予定を変更したり、最終日の出発を早く行えば登れる可能性があったかもしれない。行動計画に縛られすぎない、柔軟な判断ができるようにする。
<行動日程>
文責:1回生T
11月23日
時間 |
場所・行動内容 |
所要時間 |
11:30 |
室堂・行動開始 |
|
12:30 |
雷鳥沢・到着 |
1:00 |
13:00 |
テント設営、雪上訓練 |
0:30 |
17:00 |
夕食 |
4:00 |
18:00 |
就寝準備 |
1:00 |
20:00 |
就寝 |
2:00 |
就寝時、降雪のため2時間おきに雪かき
11月24日
時間 |
場所・行動内容 |
所要時間 |
6:00 |
起床、テント待機 |
|
8:00 |
雪上訓練(ビーコン探索、アイゼン着脱、アイゼン歩行、滑落停止、ロープワーク、ビバーク訓練) |
2:00 |
17:00 |
雪洞内・夕食 |
9:00 |
18:00 |
就寝準備 |
1:00 |
20:00 |
就寝 |
2:00 |
就寝時、降雪のため2時間おきに雪かき
11月25日
時間 |
場所・行動内容 |
所要時間 |
5:00 |
起床、テント撤収 |
|
8:00 |
雷鳥沢・出発 |
3:00 |
9:30 |
室堂・行動終了 |
1:30 |
<気象報告>
文責:2回生T
23日
室堂到着時は高気圧の影響下にあり晴天かつ2℃と比較的暖かったが、西から近づく寒冷前線の影響により日没頃から次第に雲が広がり始め19時頃には霰が降り始めた。そして、その後雪へと変わり 寒冷前線の通過が近づくにつれ風雪が次第に強まった。また、その影響で就寝後も2時間おきのテント周りの除雪が必須となった。
24日
23日晩から降り続く雪は夜が明けても振り続け、気温は寒冷前線の影響により23日より10℃前後も下がった。強い風が常に南西より吹き続け、風雪の影響により視程100mを切ることも多かった。日没後から翌2時頃までは本合宿期間の中でも随一の積雪量があり、昨晩にも増して就寝後も1.5~2時間おきのテント周りの除雪が必須となった。
25日23日晩より降り続いた雪は25日4時頃になってようやく止んだ。起床後積雪量を測ると23日比べ+60cmという凄まじい積雪量となっていた。そして日の出頃には高気圧の影響を受け晴れ空となった。その後昼にかけ日差しが強まると同時に急激に気温が上昇し、10時室堂到着頃には-4℃となった。この影響で表面の新雪は若干シャリシャリし始め、直近2日間における+60cmものの積雪とその下にある霰の弱層の存在も加味すると雪崩リスクが非常に高くなっている事が伺えた。
日時 |
天気 |
気温 |
風向 |
風力 |
雲量 |
雲形 |
地点 |
11/23 12:40 |
快晴 |
2度 |
南西 |
3 |
1 |
巻積雲 |
雷鳥沢 |
16:20 |
晴れ |
-2度 |
南南西 |
5 |
2 |
巻層雲 |
雷鳥沢 |
11/24 7:00 |
雪 |
-8度 |
南西 |
7 |
10 |
積乱雲 |
雷鳥沢 |
15:40 |
雪 |
-9度 |
南南西 |
7 |
10 |
積乱雲 |
雷鳥沢 |
11/25 6:00 |
晴れ |
-12度 |
西南西 |
4 |
3 |
積雲 |
雷鳥沢 |
10:10 |
晴れ |
-4度 |
西南西 |
4 |
2 |
積雲 |
室堂 |
<衛生報告>
文責:2回生I
衛生装備の使用は無かった。
<装備報告>
文責:2回生I
装備の破損は見られなかった。ガス缶は厳冬期用を使用し、3個が空になり2個を半分まで使用した。残重量は271gと238gであった。
<食糧報告>
文責:2回生I
初日の夕食は鍋を食べた。湯沸かしや調理はスムーズに進んだので短時間でおいしく食べることができた。また、しめにサリ麺を使うことによって残った汁などをきれいに処理することができた。
二日目の朝は各自、持参したパンなどを食べた。
二日目の夕食は初日同様鍋を食べた。こちらも二回目ということもあって湯を沸かすことも調理することもスムーズに進みおいしく食べることができ各自満足のいく食事となった。
三日目の朝はジップロックに移しお湯を入れつくるカレーメシを食べたがルーが溶けにくかったり食べにくかったりともう少し食べ方や作り方に工夫が必要であると考えられる。