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2022年度春期合宿in赤岳 報告書より
PL総括 文責 PL3回生I
今回の合宿では赤岳登頂という大目標は達せられたが、様々な課題が露呈された合宿でもあった。
今回生じた多くの問題は昨年同時期よりかなり高くなった気温によるものが多きかった。
赤岳鉱泉までのアプローチ時のウェアリング、赤岳アタック時の降雨によるウェアの濡れ、スノーフライを使用したテントの降雨による浸水、コンディションの差の大きいルート各所。初冬期や厳冬期の経験はそれなりにあったものの残雪期登山の経験が大きく不足していたことが今回の様々なトラブルを招いたように思われる。
山行時のストックやアイゼン使用の判断や厳冬期と残雪期の団体装備及び個人装備の差異など多くの教訓が発見されたことは次年度の活動への糧としてほしい。
班全体としての今季の総括としては全くの初心者ばかりで立山雪上訓練時には酷い状態であった我が班がここまで大きく成長できたのは同時に各メンバーの熱心な努力の結果であると感じ、とても嬉しく思う。
しかし成長したとは言っても冬山登山者としてはまだまだ極初心者の域にあるということ、幹部の役割はピークハントや合宿の成功ではなく全員を安全に下山させることであるということもしっかりと自覚し今年度の成功に驕らず安全登山を心掛けてほしい。
<反省と改善> 文責:2回生T
反省点
・下山途中に凍結した地面で転倒し怪我人を出してしまったこと。
・アイゼン着脱の判断が甘く、凍結した地面が所々あったがアイゼン未装着で歩行を続けたこと。
・レインフライが無く、降雨への対応があまり出来ずにテント内に少し浸水してしまったこと。
改善点
・チェーンスパイクを持っていき、凍結した林道などでも安全に歩行できるようにする。
・凍結し滑る危険性がある道が少しでも残っているのなら、アイゼンを外さず付けたまま歩行を続けるようにする。
・事前に気象情報をよく確認し、降雨の可能性がある時にはレインフライを持っていきテント内への浸水を防ぐ。
<装備報告>文責;2回生M
食材の調理と衣服の乾燥のためにカートを使用した。使用数は、大3台と小1台であった。団体装備について、温暖な冬山の気候への対策が不十分であった。登山道では岩や地面が露出している箇所が目立っており、チェーンスパイクを持っていくべきであった。また、降雨を想定してレインフライを持っていくべきであった。
<衛生装備>文責;2回生M
鎮痛剤1錠とテーピングを消費した。
食料報告
文責 :1回生T
1日目夕食 鍋
鍋キューブ(鶏だしうま塩)×2パック
豚肉 1kg
白菜 半玉
ネギ 1束
エノキ 1束
を用いて鍋を作った
反省点…量が少なかった
2日目朝食 各自パン
各自持参のパンとスープを食した。
2日目夕食 クリームシチュー&アルファ米
鶏もも肉・・・450g
ニンジン・・・3本
ジャガイモ・・・6個
玉ねぎ・・・3/2個(2個分でも可)
ブロッコリー・・・1株
牛乳・・・450ml
シチュールウ・・・3/2箱(一応2箱分)
油・・・大さじ6
水・・・1350ml
アルファ米・・・260g
を用いてクリームシチューとアルファ米を作った。
反省点…あらかじめジャガイモをカットしてしまうと変色してしまった為、無加工のまま山行へ持ち込み調理前に加工する。
3日目朝食 ミネストローネ&パン
キャベツ…300g
じゃがいも…2個
玉ねぎ…1個
人参…1個
ウインナー…10本(もう少しあってもいいかも)
にんにくみじん切り…2かけ分
オリーブオイル…小さじ2
カットトマト缶…2缶(400g)
水…1200ml
顆粒コンソメ…小さじ5
砂糖…小さじ4
ケチャップ…大さじ4
ロールパン…6個/一人
反省点…若干塩辛かった。団体装備としてパンを持ち込むと嵩張るため大変であった。
3日目夕食 ポトフ&各自携行食
ソーセージ…12本
玉ねぎ…1玉
白菜…1/4玉
鍋キューブ(鶏だしうま塩)…3キューブ
水…1000mL
を用いてポトフを作った。
反省点…少し量が少なかった。
4日目朝食 カレーメシ
カレーメシをジップロックに移し替え持参し、熱湯をジップロックに入れカレーメシを作った。
反省点…ジップロックが破け漏れてしまった物があった為より丈夫な容器を用いる等工夫する。
〈気象報告〉 文責 :1回生W
一日目:
非常に良い天気で、快晴、ほぼ無風といった天候だった。想定よりも非常に暑く、冬山用の服装での行動はたくさんの汗をかいてしまうような状態で予想以上に疲労した。登山口から林道にかけて雪はほとんどなく、日陰は地面が凍結しており滑りやすくなっていた。赤岳鉱泉付近では積雪はあったものの地面がみえている所も多かった。また、この日中岳付近で雪崩にあったという男性二人に出会った。夜になっても気温は氷点下を割り込まず、非常に暖かかった。
二日目:
この日も気温は高かったが、空に雲が広がり、赤岳頂上付近では非常に強く風が吹いていた。下山開始時には雨が降り始め、溶ける雪と強風で危険を感じることもあった。午後も断続的に雨が降り続きハードシェルや衣類が濡れてしまった。
三日目:
この日も雨が降り、強風、気温も高かったため雪崩のリスクや防水装備の不足から硫黄岳への行動を断念。テント内での生活となったが、テントも夏用の防水フライシートを持ってきていなかったため雨水が染み込んでしまった。
四日目
風はおさまったものの行程で一番の強雨となった。凍った地面がより滑りやすくなっており十分に注意しながら下山した。行動終了するころには衣類がびしょびしょになってしまった。
日時 |
天気 |
気温 |
風向 |
風力 |
雲形 |
雲量 |
3/22 9:30 |
快晴 |
15度 |
南東 |
1 |
巻雲 |
1 |
14:05 |
快晴 |
14度 |
南東 |
1 |
巻雲 |
1 |
3/23 4:30 |
曇り |
3度 |
北西 |
2 |
積雲 |
6 |
5:50 |
曇り |
4度 |
北西 |
4 |
積雲 |
8 |
8:20 |
雨 |
0度 |
北 |
8 |
積雲 |
9 |
11:00 |
雨 |
2度 |
東北東 |
4 |
積雲 |
9 |
3/24 8:15 |
雨 |
5度 |
北東 |
2 |
積雲 |
9 |
10:45 |
雨 |
8度 |
北 |
3 |
積雲 |
9 |
3/25 6:00 |
雨 |
0度 |
東北東 |
1 |
積雲 |
9 |