暫定版:関西大学体育会ワンダーフォーゲル部活動報告

登山、自転車、積雪期登山などを中心とした活動を実施してます。

2022年度冬期合宿 報告書(春期合宿赤岳PT)

2023-01-10 23:57:36 | 現役活動報告

2022年度冬期合宿 報告書

〈PL総括〉

                                                                   PL 3回生I

 

今回の合宿は山行自体はかなり優秀な結果をおさめられたと評価している。

前回までの合宿での大きな課題であった朝出発時の準備や朝夕の調理も事前準備や工夫によって短縮され、下界での特訓のかいあって行動中の装備転換も迅速に行われ行動を円滑なものにできた。特に2回生の2人の成長が素晴らしく体力以外の面では申し分のない上回生として模範となる行動を終始とってくれた。1回生の2人は体力は極めて優秀なものの準備などにやや時間がかかる場面が見受けられた。いづれも行動日程に影響を及ぼすような事態にはならなかったものの、より安全で確実な山行にするため努力してもらいたい。

 問題がなかったわけではない。自転車班の合宿と日程が被ったためもあるが、団体装備の確保に手間取った場面があった。装備係にしっかりと責任をもって余裕を持った団体装備の確認をさせたい。

天候状況等の事前情報などから入山前には厳しいラッセル行軍が予想されていたが、雪質はかなり締まっており相当に歩きやすかった。また夜は多少冷え込んだものの、行動中は稜線上でも風は前回(22年3月)と比較しても弱く常に晴天であり暖かかった。将来のパーティーには厳冬期の乗鞍・北アルプスを次回以降もこの程度の山だと誤認してしまわないように注意してもらいたい。

 最後に、今回の合宿の成功が山域に対する入念な情報収集と類まれなる好条件に助けられたものであることを決して忘れてはならない。各々が慢心せずに、今回の合宿で露呈した課題としっかり向き合って次の合宿をより素晴らしいものにしてくれることに期待したい。

<反省と改善>                                        文責 3回生Y

(反省)

  • 移動日当日に装備を準備していたため、団体装備や登山道具を持っていけない可能性が高かった。
  • テント設営箇所が不適切であった。
  • 前回の合宿よりもメンバー間の体力差が開いていた。

(改善)

  • 出発日前日までに団体装備を揃える。
  • テントサイトは他の登山者やスキーヤーに迷惑にならない箇所かを正確に判断する。
  • 体力のないメンバーはよりトレーニングに励み、また体調も整える。
    <行動日程> 文責:2回生M

<12 月 27 日>

時間 場所・行動内容 所要時間

9:40バス停(スキー場前)出発

10:20 ダウン 0:40

10:30 同上・出発 0:10

12:30 テント場・行動終了 2:00

14:30分岐付近にて六辻さんへご挨拶

19:30 就寝

<12 月 28 日>

5:30 テント場 出発

6:30 肩ノ小屋口・ダウン 1 1:00

6:40 同上・出発 0:10

7:15 肩ノ小屋・ダウン

7:30 同上・出発 0:15

8:50剣ヶ峰・ダウン 3

注意箇所:朝日岳を出た後の稜線上では風が強く危険であった。1:20

9:05 同上・出発 0:15

9:50 肩ノ小屋・ダウン 4 0:45

10:00 同上・出発 0:10

10:30肩ノ小屋口―肩ノ小屋間の斜面で雪上訓練

[滑落停止・ロープワーク・支点構築・雪上ビレイ・懸垂下降]

16:00 テント場着・行動終了

20:00 就寝

[3回生I 追記]

前日に現地の日没時間を詳細に把握していたこと、好天であったこと、訓練実施場所からTSまでの距離が近く尚且つルートの把握に自信が持てていたこと、登山者が多かったこと、メンバー全員が心身ともにかなりの余裕をもって充実していたことを踏まえ冬山としては行動終了がかなり遅くなった。不慣れな山域や行動に余裕がない場合は絶対に真似をしないよう将来のパーティーには厳に申し送りしておきたい。

<12 月 29 日>

6:30 テント場 出発

7:30 リフト場・ダウン 1 1:00

7:40 同上・出発 0:10

9:20 スキー場前着・行動終了 1:40

〈気象報告〉

文責 1回生W

 

一日目:

非常に良い天気で、快晴、ほぼ無風といった天候だった。積雪はテン場付近で1.8m程度であった。雪質も予想よりしまっており、歩きやすかった。気温も比較的高かったが、日が落ちると冷え込んだ。夜も天気は安定していて満天の星空を見ることができた。

 

二日目:

この日も朝から快晴であり美しい日の出も観測できた。1日目と比べると少し風があり、放射冷却の影響か気温も低かった。稜線上から山頂にかけては、非常に強い風が吹き、えびのしっぽが見られたが視界などは良好であった。雪も比較的しまっていて歩きやすかった。雪上訓練の間は落ち着いた天候だったが夜に近づくと、雲が広がり雪も降り始めた。夜の間も雪が降り続いた。

三日目:

朝も少し雪が降り、雲も広がっていた。前日からの雪をラッセルしながらの行動になった。スキー場付近からは圧雪されている箇所もあり歩きやすかった。

 

日時

天気

気温

風向

風力

雲形

雲量

12/27

10:40

快晴

-6度

西

巻雲

1

14:45

快晴

-9度

南西

巻雲

12/28

5:30

快晴

-17度

北西

積雲

8:50

快晴

-15度

北西

10

層雲

12:15

快晴

-10度

西

層雲

15:00

晴れ

-12度

北北西

積雲

12/29

6:30

曇り

-14度

西

層積雲

7

7:55

曇り

-12度

層積雲

9:45

曇り

-9度

東北東

層積雲

7

 

<食糧報告>

<2回生T>

 

 

1日目

各自持参

各自の行動食を摂取

ミートパスタと肉団子を摂取

2日目

各自持参したパンとスープを摂取

各自の行動食を摂取

鍋(白菜半玉,ネギ2本,豚肉2㎏,うどん3玉)を摂取

3日目

カレーメシを一人一個摂取

 

 

 

<改善点>

朝食は時間短縮という面で,お湯を沸かすだけでつくることのできるスープとアルファ米はかなり手軽で便利だった.一日目の夕食であったパスタは少し量が多かった点と残ったスープの処理に苦戦した.肉団子はかなりの脂が出てしまうので使い方を考えなければならないと感じた.二日目の夕食の鍋は6人なら量はこれくらいかもう少し少ないくらいがちょうどいい量だと思った.しかし,鍋だけでは飽きがきてしまうことと,重いという問題点があるので一回の合宿では一食しか使えないと思ったので,次回の合宿までに新たな夕食のバリエーションを考える必要があると感じた.また量が多すぎることもあったので,夕食については次回までに調整をしっかりしなければならないと感じた.

 

 

<装備報告>

文責 1回生T

消費したカート 7

団体装備の破損等なし

 

<衛生報告>                                                     文責 3回生I

 

団体装備の衛生装備の使用はなかった。

初日夜に具合の悪そうな者がいたのでIの個人装備の葛根湯を与えた。翌日は問題なく行動。

 

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