<PL総括>
文責:3回生Y
今回の合宿では新型コロナウイルスに関連する欠席者などで3名合宿に参加できずに、1回生4人、2回生1人、3回生1人の6名構成での山行となった。1回生3人は初めての2000m級の山であったため稜線上の景色に感動していたことが印象的であった。山行中の天候は槍ヶ岳・穂高連峰の頂上付近に雲がかかっているのみで概ね視界は良好であった。しかし、TS1の蝶ヶ岳ヒュッテにて20:00からテントフレームが歪むほどの強風が吹き十分な睡眠が取れない状態であった。この強風は5:30頃まで続いており本合宿に多大なる悪影響を与えた。結論として本合宿はA,B班共に予定されていた行動ができずエスケープを行った。B班のエスケープ決定の要因としては①天候不良により蝶ヶ岳ヒュッテを出発時間が予定より1.5時間ほど遅れた6:00となったこと②常念岳から常念小屋までの岩場の下りにおいて1回生2人がかなり筋力的に疲労したこと③常念小屋時点で到着が予定より大幅に遅れ、このペースで進むと大天荘の予想到着が17:00となるため④貸切バスに乗るために翌日の13時までに下山する必要があったため
この4点を考慮したうえで予定を変更し常念小屋にテントを設営し、翌日に一の沢へと下山した。
今回の合宿では2000m級での稜線歩き・稜線上でのテント設営・岩場の登山経験の獲得など得るものが大きかったと思われる。エスケープ判断についても1,2回生には良い経験だと思ってもらい、次回の合宿の活力にしてほしい。
<反省と改善>
文責:3回生Y
【反省】
- 稜線上でのテント設営について事前に注意点を共有するべきであった。
- 団体装備振り分けを適正にできていなかった。
- 休憩が変則的であった。
【改善】
- 今回の合宿で稜線上でのテント設営を経験したので、全体に今回のテント設営の反省点を共有する。
- 団体装備の重量計算をし、重量に差が出ないように振り分ける。
- 一時間に10分か15分の休憩を取るように心がける。
<行動日程>
文責 2回生T
2022年8月9日
時間 |
場所・行動内容 |
所要時間 |
6:10 |
上高地バスターミナル・出発 |
|
7:00 |
明神・ダウン1 |
0:50 |
7:10 |
同上・出発 |
0:10 |
7:55 |
徳沢・ダウン2,班分割 |
0:45 |
8:40 |
同上・出発 |
0:45 |
9:15 |
ダウン3 |
0:35 |
9:20 |
同上・出発 |
0:05 |
10:10 |
標高2000m地点・ダウン4 |
0:50 |
10:25 |
同上・出発 |
0:15 |
10:55 |
ダウン5 |
0:30 |
11:05 |
同上・出発 |
0:10 |
11:40 |
ダウン6 |
0:35 |
11:50 |
同上・出発 |
0:10 |
12:20 |
ダウン7 |
0:30 |
12:25 |
同上・出発 |
0:05 |
12:50 |
長塀山山頂・ダウン8 |
0:25 |
13:00 |
同上・出発 |
0:10 |
13:45 |
蝶ヶ岳ヒュッテ・到着 |
0:45 |
18:00 |
就寝 |
|
2022年8月10日
時間 |
場所・行動内容 |
所要時間 |
3:00 |
起床 |
|
6:00 |
蝶ヶ岳ヒュッテ・出発 |
|
6:35 |
蝶槍手前(標高2664m)・ダウン1 |
0:35 |
6:45 |
同上・出発 |
0:10 |
7:55 |
ダウン2 |
0:50 |
8:05 |
同上・出発 |
0:10 |
8:40 |
標高2512m地点・ダウン3 |
0:35 |
8:55 |
同上・出発 |
0:15 |
9:50 |
ダウン4 |
0:55 |
10:00 |
同上・出発 |
0:10 |
10:30 |
ダウン5 |
0:30 |
10:35 |
同上・出発 |
0:05 |
11:10 |
常念岳山頂・ダウン6 |
0:35 |
11:25 |
同上・出発 |
0:15 |
12:40 |
常念小屋・行動終了 |
1:15 |
2022年8月11日
時間 |
場所・行動内容 |
所要時間 |
3:00 |
起床 |
|
4:10 |
常念小屋・出発 |
|
4:40 |
横通岳山頂・日の出 |
0:30 |
5:50 |
同上・出発 |
1:10 |
6:15 |
常念小屋・撤収 |
0:25 |
6:50 |
同上・出発 |
0:35 |
7:20 |
標高2190m地点・ダウン1 |
0:30 |
7:30 |
同上・出発 |
0:10 |
8:25 |
ダウン2 |
0:55 |
8:35 |
同上・出発 |
0:10 |
9:20 |
ダウン3 |
0:45 |
9:30 |
同上・出発 |
0:10 |
10:15 |
冷沢小屋・行動終了 |
0:45 |
<食糧報告>
文責 1回生S
9日の夜はレトルトの丼ものを食べた。この際白米を炊くのに失敗しおこげが多くできてしまったので、後味が悪く米の炊き方を部員全員がしっかりと予習するべきだと感じられた。
10日の朝はいつもの棒ラーメンとは違いエースコックのワンタンメンを食べた。棒ラーメンよりも味の評判はよく、胃にもたれることも少なく登山のモチベーションにもつながりメリットが多いように思えた。ただ、棒ラーメンよりも荷物がかさばり重くもなり登山中の疲労が増えているようにも感じられたので、今後、登る山など状況も考えて臨機応変に対応する必要がある。
10日の夜はレトルトのカレーを食べた。今度は白米の炊き方をしっかりと調べて無事成功させることができた。9日の反省をすぐさまして実行したのは一回生及び二回生の成長を感じられた。
11日の朝もエースコックのワンタンメンを食べた。10日の朝と同じ味で代わり映えしなかったので、違う味のラーメンでも食事をさらに楽しめてよいだろうと感じた。
<気象報告>
文貴 1回生T
8月9日
時間 天気 気温 風向 風力 雲形 雲向
7:55 晴れ 20 西 3 × ×
8:50 晴れ 12 西 4 × ×
高気圧の影響により、天気が晴れていたが次第に曇り始めた。
8月10日
時間 天気 気温 風向 風力 雲形 雲向
10:30 霧 15 × ×
× ×
11:05 霧 15 × ×
× ×
低気圧の影響により、少し雨が降ることがあった。
8月11日
時間 天気 気温 風向 風力 雲形 雲向
8:28 曇り 16 × ×
× ×
9:23 曇り 20 × ×
× ×
低気圧の影響をあまり受けなかった為に雨には見舞われなかった。
<衛生報告>
文責 1回生M
山行2日目にお腹の調子を悪くしたメンバーがいた。そのため、2日目に個人の衛生装備である陀羅尼助丸を30粒、3日目に同じく陀羅尼助丸を30粒使用した。
<装備報告>
文責:1回生S
コッヘルの入れる袋の底が破れていたので、帰宅後修復した。
<今回のエスケープにおけるメンバーの所感>
文責 2回生T
・コースに対してペース配分の計画が甘かった
・事前のコース調査の不足
・パーティーメンバーそれぞれの体力を考えた配分ができていなかった
・メンバーへのルート情報の周知不足
文責 1回生S
合宿におけるエスケープに至ったことへの反省点
・9日の夜に強風によって睡眠時間が十分に確保できなかったこと。
・合宿前のテスト期間なども相まってトレーニングの頻度が落ち、体力及び筋力が落ちていたこと。
・下る時に足への負担が多く感じられ、山を下る技術力が十分に備わっていないこと。
改善
・耳栓などを用意し、しっかりと睡眠するための対策をする。
・トレーニングを定期的に続ける。
・山関連の本や記事を読んだり、動画を見て、山を下る技術を磨く。
文貴 1回生T
1日目は28kgザックを担いで登頂。その夜はよく寝れずに2日目に入りました。2日目は常念を登頂するまでは特に問題なく行けました。常念の降りで地盤が岩だった為、徐々に足が痛くなっていきテント場に着いた時にはもう歩けないほどに痛かったです。