蝶ヶ岳
<PL総括>
文責 3回生S
今回の合宿では反省・改善すべき点が散見された。第一に準備不足が見られた。団体装備・個人装備ともに装備不備が見られ、万一の事態に備えられていなかった。実際、他班からの衛生装備の供与を必要とする場面もあった。第二に、練度不足・経験不足が挙げられる。強風の中でのテント設営・撤収は困難であり、他班の助けが必要であった。一方で、体力・歩行ペースについて大きな問題はなかった。睡眠不足や合宿直前の頭部の負傷等の特別な事情による体調不良を訴える部員は見られたが、それらは基礎体力に関連付けられるものではない。女子班については比較的山行経験が浅いことは否めないが、本合宿を無事終えられたことは評価すべきである。1週間後に迫った女子夏季合宿では前期のまとめとして完成度の高い合宿になると期待している。
<反省と改善>
文責 1回生K
【反省】
1.体調不良や怪我を負ってしまうことがあった。
2.各々の忘れ物が少し目立った。
3.ダウンを取るタイミングが少し不規則になってしまった。
【改善】
1.体調管理を徹底し、事前に怪我の対策を行っておく。
2.前日から所持品のチェックは必ず行っておく。
3.休憩できそうな場所を地図から読み取り、50~60分を目安にダウンを取るようにする。
〈行動日程〉
文責 1回生A
2022年8月8日(月)
時間 |
場所・行動内容 |
所要時間 |
21:20 |
大和ハウス本社ビル前・集合 |
|
22:00 |
同上・出発 |
0:40 |
2022年8月9日(火)
5:30 |
上高地バスターミナル・到着 |
|
6:00 |
同上・出発 |
|
7:00 |
河童橋付近・ダウン1 |
1:00 |
7:10 |
同上・出発 |
0:10 |
7:55 |
徳澤ロッジ・ダウン2 |
0:45 |
8:15 |
同上・出発 |
0:20 |
8:35 |
徳沢園・ダウン3 |
0:20 |
8:45 |
同上・出発 |
0:10 |
9:10 |
1620m地点ダウン4 |
0:25 |
9:30 |
同上・出発 |
0:20 |
10:15 |
2000m地点ダウン5 |
0:45 |
10:30 |
同上・出発 |
0:15 |
11:05 |
2162m地点ダウン6 |
0:35 |
11:15 |
同上・出発 |
0:10 |
11:45 |
2340m地点ダウン7 |
0:30 |
11:55 |
同上・出発 |
0:10 |
12:50 |
2565m地点ダウン8 |
0:55 |
13:10 |
同上・出発 |
0:20 |
13:40 |
2615m地点ダウン9 |
0:30 |
13:50 |
同上・出発 |
0:10 |
14:20 |
蝶ヶ岳山頂・行動終了 |
0:30 |
19:00 |
就寝 |
6:40 |
2022年8月10日(水)
3:00 |
起床 |
|
7:00 |
蝶ヶ岳・出発 |
4:00 |
8:35 |
標高2200m地点ダウン1 |
1:35 |
8:45 |
同上・出発 |
0:10 |
9:05 |
2100m地点ダウン2 |
0:15 |
9:10 |
同上・出発 |
0:05 |
10:10 |
横尾山荘・行動終了 |
1:00 |
<気象報告>
文責 1回生K
8月9日
蝶ヶ岳山頂までは心地よい天候だったが、山頂は気温が低かった。また、強風が吹いており、就寝時も風によってテントが揺れたため十分な睡眠をとれなかった。
8月10日
早朝の山頂は霧、風の影響が大きく、時折小雨も降った。行動開始後も稜線上は強風が吹いていた。横尾分岐以降は樹林帯に入り、風の影響は軽減された。
<装備報告>
文責 1回生K
女子班で使用した6人用テントのフライの紐が強風により破損。応急処置として細引きを使用した。また、テントの内に多少の浸水が見られた。
夏期合宿までにテントの修理が必要である。
<衛生装備>
文責 1回生K
靴擦れ用キズパワーパッド(2枚)
鎮痛剤(1錠)使用
<食料報告>
文責 1回生K
テント場の強風により、コッヘル一式とガス缶、ヘッドを持っている男子(B班)のテントで夕食、朝食ともに調理した。9日の夕食は市販のマーボー春雨を調理した。1人当たり2人前を調理した。10日の朝食は棒ラーメンを調理して食べた。どちらも調理時間や量、味に問題はなかった。
<備考>
文責 3回生S
蝶ヶ岳山頂―上高地間の復路ルートについて、当初往路ルートの引き返しを計画していたが、横尾山荘経由ルートに変更した。
女子班と男子A班の当時の状況を考慮し、この判断に至った。女子班については山行経験の浅さや睡眠不足等による体調不良者を認識していたため、単独での下山は危険が伴うと判断しA班3回生S(女子班1日目PL)の帯同が決定した。
また、男子A班の状況については同錬成合宿A班の報告書を参照されたいが、簡潔に説明すると体力、装備、練度に不安があり、全員でのルート踏破が厳しい状況であった。そのため女子班と合同でのエスケープの協議に至った。その際、蝶ヶ岳ヒュッテ(TS1)―上高地間のルートを①距離、②所要時間、③負担、④A班の今後の行動計画、⑤女子部員の復路高速バスの乗車の時間制約などを総合してA班PL(3回生I)及びSL(1回生T)と検討した結果、男子A班のエスケープルートとして設定していた横尾山荘経由ルートを採用した。この判断に至った理由としては多少時間がかかるものの横尾山荘以降は平坦かつ人通りも多く、横尾山荘まではペースを落として行動することでルート全体として事故リスクが小さいと判断したからである。なお、女子班についてはバスの乗車時間が迫っていたため、不要な荷物を預かり横尾山荘にて解散した。以降の単独行動による安全性については前述に加え、同ルートを追って男子班が行動するため問題ないと考えた。