
暮れに実家の猫たちにプレゼントした、
グリニーズのグリルフィッシュ味、猫たちに大好評だったのでまた買った。
ちょっと高いんだけど、ものすごく喜ばれたので、わいろにしようと思う。

↑そうです。まさにそのとおり。

うちの実家でも過去に2匹の長老猫が歯の治療をしている。
双方とも大がかりでやや深刻なケースだったので、数日入院した。
2匹ともにいい性格の猫だったのだが、猫にとって、
非日常とがこれほどストレスなのか、というほどに、からだや行動に変化が現れた。
体中フケだらけになったり、戻ったらこたつから1歩もでなくなったり。
こうなる前に歯磨きの習慣をつければよかったんだけれども、
20年前にはそんな意識がまだなかったんだよね。ほんと悔やまれてならない。
うち1匹は治療の数年後、25歳オーバーで天寿を全うした。
もう1匹は、ことし22歳になるが、まだ生きている。
でもこの子は、1歳のころに、あるアクシデントで大手術をしたことがあり、
その時も長いこと入院したのだったが、2度の経験がよほどストレスだったのだろう、
今では、体中に腫瘍ができているし、肝臓や甲状腺の機能障害も出ていて、本人もつらそうだ。
同腹の兄弟は、注射以外には病院には縁がなく、
なんの病気にもかからず、おだやかで、とても健康的なので、
ついつい、かわいそうになる。
ほかの病気があると、全身麻酔ができないということで、歯の治療が受けられないこともある。
治療が受けられなかった時には、激痛のために食事ができなくなり、
日に日にやせ衰え、力なく、やがて死んでいく姿を、目の当たりにしなければならない。
昔、地域で面倒を見ていたシャムのノラ猫がそうだった。
シャムだったことからもわかると思うが、彼はもとからノラだったわけではない。
元飼い猫であるのだが、彼のいたその家は、次から次へ新しい動物を手に入れるが、面倒をまったくみない。
家を追い出された猫はやがて放浪猫になるし、犬はいつのまにかいなくなる。
山に捨てに行ったのか、保健所に持ち込んだのかは知らないが、ひどい家だ。
信じられないが、そんなことを繰りかえす家というのがほんとうにあるのだ。
近所からも孤立しているため、注意する人がいない。親も子供たちもすごく変だった。
ともあれ、チャッピーと名付けられたシャム猫が、そのうちの何代目かのペットだったが、
やはりやがてはノラになり、あまりに気の毒で、地域猫として、みんなで面倒を見てきた。
優秀なボス猫だったので、チャッピーのおかげで、野良猫が寄り付かなくなり、町は平和だった。
母や妹などはノミだらけのチャッピーをお風呂に入れて世話したものだった。
そんなチャッピーだったが、いつになく元気がない。
みんなで「チャッピーげんきないねえ」なんて心配していた。
近所の人の話。
「チャッピーがごはんを食べてるとき、どうもクチから変な音がする、
あれ?歯がぐらぐらしているのかな、と思っていたら、下あごに異常が現れて、
徐々に食べられなくなった。もう何をあげても食べようとしない。とても心配だ」
そしてチャッピーは、がりがりにやせ細り、自分の死期を悟った。
面倒を見てくれたおうちを一軒一軒訪ね歩き、何も言わず、何も求めず、挨拶だけして、去って行った。
以後、誰もチャッピーの姿を見た人はいなかった。
どこでどんな風に死んだのだろう。
猫は最後の姿を見せないというけれど、本当だ。

すべての治療においてだが、猫は犬より、難しいところがある。
犬は基本的に人間を信頼している(または信頼できる)が、猫はその反対だ。
知能の点でそうというより、より野生味が強いのだろう。
そして、嫌だったこと、つらかったこと、そういう目にあわせた人のこと、は、
執念深くというか、粘着質すぎるくらい、執拗に覚えていて、決して許さない。
(そうでない子ももちろんいるが)
たった一度のことが原因で、飼い主をまったく信頼しなくなるケースもある。
歯の治療には麻酔を使うし、治療後は激痛と、食事ができないストレスがある。
病院にかかったことがない子などは、あまりのショックに命を落とすことだってある。
そのくらい猫はデリケートであるといえる。
だから歯の治療なんてできればしないほうがいいし、デンタルケアはしたほうがいい。

そして残念ながら、歯の病気になったらこの病院。
フジタ動物病院。
多分、今でも、日本で一番、その分野(歯)では技術があると思う。
運よく実家と同じ市内だったので、大変な病気のとき、手術のときは、常にここにお世話になってきた。
腕のいい獣医は飼い主にとって心頼みだ。
双方の実家の動物たちは今もここでお世話になってる。
↓オレコは、こちらの病院で面倒を見てもらっている。
伊奈ペットクリニック。
信頼できるいい先生だ。そういういい先生はさらにいい先生をご存じだ。
伊奈ペットクリニックの先生の後輩で、つくばのアレフという病院の先生にも診ていただいたが、(アレフは心臓病治療のメッカといわれているようだ)素晴らしい先生だった。
オレコは本当に運がよかった。
属する病院の名前、立派な外装、ホームページは、実はあてにならない。
昔はいい病院だったのだけど、人が増えればだんだん劣化する、ということもままあることだ。
なんでも自分のところでやりたがる先生はちょっとやめといたほうがいい。
名医はホームページなどいらない。口コミで広がる。
飼い主はアンテナを磨き、しっかり情報を得なければならない。
どうぶつはしゃべることができないから。
どうぶつの気持ちをわかってくれる先生を探さないといけないと思う。
ほんと、そう思う。
でもまずは病気にならないことが大切だ。
芸能人だけでなく、犬猫にとっても、歯はいのち。
しっかりケアしなければね。