犬がおるので。

老犬から子犬まで。犬の面倒をみる暮らし。

寒さに弱い東京人。

2013年01月10日 | おせわがかり日誌


妹夫妻が甥っ子と姪っ子を連れてやってきた。

母の誕生会のためである。

おすしランチのあと、ショッピングセンターで買い物をする予定だったが、

半年前、甥っ子がひとりで泊まりにきた時に、遊んだ公園が近くにあり、

「そこへいってみんなで遊びたい」と甥っ子がいう。

北風が吹きすさぶ、わりに寒い日であったが、

まぶしいほどの太陽の光がさんさんと降り注ぎ、

そう厳しい寒さではなく感じたが、

東京暮らしの妹夫妻の唇は紫色。

がちがち震えていてしきりに寒い寒いを連呼する。

もっと北に住んでいる母は、

「今日は風は冷たいけど、言うほど、寒くないよね」

といい、感心したように、

「やっぱり、東京はあったかいんだね」

とうなづいた。

義弟については北海道白老の出身で、

もっと寒い地域の暮らしを知っているし、

真冬でも家の中では薄着で暑がっているようだけれど、この日は違った。

もっとも、ほかのみんながダウンジャケットを着ている中、

「中にいっぱいきてるのよ」

と妹は言っていたが、アウターは薄いスポーツ用ジャージー。

当たり前だが、関東空っ風にやられ、震えていた。

『こどもは風の子』というけれど、本当にそうで、

こどもたちは喜んで、あっちの遊具、こっちの遊具、みてみてー、

と駆けずりまわって、元気に遊んでいる。

相手をしていた私たち夫婦は汗だくになった。

面倒を見てくれる大人がいるので、楽だわー、といいつつ、

遠くからこちらを眺めている妹夫妻は、寒い寒いとつぶやきながら、ますます唇が青ざめていた。

「なんでか知らないけど風が強い日のほうがテンション高く遊ぶのよね」

とのこと。こどもはすごいね。

ところで、犬も、寒い冬が大好きで、

雪の日には喜んで野原を駆けずりまわると唄にあるが、あれは嘘だ。

確かに雪が降ると喜ぶが、寒冷地の産の犬でなければ、おおかた寒いのは苦手である。

シバでも、雑種でも、外飼いの犬は、日陰と北風にはガタガタ震えているし、

うちのこたつ犬においては、衣類なしに出かけると、よほど温かくなければ、くしゃみを連発する。

20年前には、犬が外で飼われていても、なんとも思わなかったんだけれど、

今では、少し、抵抗を感じるようになった。

体力のない小型犬や老犬などがそのような状態だと、

ぐう、ぎゅぎゅぎゅ、と、しぼられるように、胸が痛む。

猫だけでなく、っどうか犬も家に入れてやっておくれ。

できれば。