犬がおるので。

老犬から子犬まで。犬の面倒をみる暮らし。

併走スマイル。

2015年03月03日 | おせわがかり日誌


一雨ごとに春が来る。

河原の日当たりのいいところは、

小さな青いイヌフグリの花でいっぱい。

鳥たちは一足先に恋の季節。

花粉症じゃない私は春が一番好きです。





幸いにしてうちの犬たちは花粉症ではないみたい。






これを読んで「わがままボディ」オレコの体重をなんとかしなくっちゃ!

と気持ちが奮い立つ。




運動が嫌いなわけじゃないけれど、怖がりのため、

自宅近くの散歩道は数パターン、決めたところしか通れない。

本人がいやだと思ったら15キロの体重を全部かけてのいやいやえん。

オレコのいとこ沖縄のかなちゃんみたいに、

毎朝海辺に行けるようだったら、走り回る(心臓に問題があるので本当NGなのだが)だろうし、

むしろおうちに帰るときに「いやいやえん」をするのだろうな。

しかし沖縄へ引っ越すのは無理なのだからして。




叱るとへこむこなので、褒めながら育てる。

オレコを褒めながら散歩の道を少しずつ伸ばす。

よく歩いたら褒める。

少なめだったら明日頑張ろうという。

やさしくいう。



原因は老化なので致し方ないのだけれど、

健康により問題を抱えているといえるおじいわんは、

お薬が効いていると、バンビみたいにはねて飛びまわる。

少し前までしっぽがあがらなかったことがうそみたいに、走る走る。

週末の夜にちょっと大きい公園に行ったのだけど、

家族全員参加のお散歩で、うれしかったのか、突然おじいわんが走り出した。

自然オレコが追う形に。

ふたりしてトラックを走ること走ること。

にんげんたちはゼイゼイ。オレコもはあはあ。

でもおじいわんひとり「けろり」としていた。

息も上がってない。すごいなあ。



オレコとおじいわんは、

テイエムオペラオーとナリタトップロードのゴール前併走のように、

並んでほぼ同じペースで走っていたのだけど、そのとき、

オレコが何度かおじいわんのほうを見て、とても楽しそうに笑いかけた。

オレコのこんな顔を見るのは初めてだった。

おじいわんはまっすぐ前を見ていて、気付かなかったようだったけど。

ひょっとするとこのまま仲良くなってくれるかな?という期待も沸くほど、

その夜のオレコは、ほんとにほんとに楽しそうだった。



だけども家の中ではだ。

翌朝、仲良くなってきたし、と、

こんすけをオレコの根城のリビング&和室に連れて行ったら、

リビングから和室に移動しようとしたところで、ひゃんひゃん!と悲鳴を上げて、

どどどどっと走り寄り、おじいわんに噛みつくしぐさを見せたオレコ。

外は外。家の中はまた別なんだろうねえ。

これに関しては叱ってもしょうがない(怪我させたわけではないし)ので、声をかけて撫でるにとどめた。

「わかったよ、いやだったんだね、でもいつかおうちでも仲良くしてくれたらうれしいな」

怯え気味のこんすけをこんすけ部屋に戻し、リビングに戻ると、オレコは駄々っ子のように、

羽根布団にすっぽりと身を隠し、すねすねしているようだった。

お留守番の間、どんな顔しているのだろう。

リアルタイムで見ることができたらいいのにな。