犬がおるので。

老犬から子犬まで。犬の面倒をみる暮らし。

デング熱、ことしも多いみたいですな。

2015年08月21日 | おせわがかり日誌


久しぶりの神社さんぽを楽しむ老犬。

蚊が多い時期なので、デング熱予防のため、夏の間、神社を避けていた。

3年前、わたしはデング熱をやったのではないか、と疑っている。

原因不明の高熱が出て、3~4日間、下がらなかった。

インフルエンザとは違う。風邪とも違う。

目と頭が痛い(鈍痛)、40℃近い熱がぜんぜん下がらない、

ごはんを食べられない、お水も飲みたくない、寒くて仕方ない、

筋肉、関節、すべてが痛くて痛くてたまらず・・・

などの症状でのたうちまわっていた。

会社はお休みをもらっていたが、

激務だった夫がほとんど家にいなかったので、

どうにかしてひとりでオレコの散歩をしていたようだ。

ふらふらと夜道を歩いていた記憶がぼんやりあるだけで、

どうしていたのか、そのほかのことはほとんど覚えていない。



これだけ体を休めたのだから、もう熱は下がるだろう、と期待して、

体温計をはかるたびに「39.8」とか「39.9」とかで、絶望的になっていた。

「どうして?」と泣きたくなるような悲しい気持ちで、枯草が倒れるように静かに横になり、

「氷河期なの?」と叫びたくなるような寒気に震え、このまま目覚めずに死ぬのかも・・・

と怯えながら、意識が遠のいていく、というような日々だった。

「わたしが今死んでも、誰にもわからないなあ・・・」

と不安になるのだが、オレコのお世話があるから死ねない、と、思い直した。

ほかに誰もいなかったので、散歩だけは、ごはんだけは、散歩だけは、ごはんだけは、

と、なんとかがんばったけど、ひとりで病院に行く気力もちからも、ゼロ。

薬は飲まず、自分自身の治癒力に頼るのみだった。

またデング熱(疑)にそなるのが嫌で、蚊よけを塗っていても、神社には行きたくなかったのだ。

デング熱は一度なると免疫がつくそうなんだけど、

日本あたりだと大きく4つのパターンがあって、私の場合はそのうちの1つの型だけ、なので、

ほかの3つの型のどれかの場合は、また苦しいのを繰り返すことになる。

症状は若干違うんだろうけども、苦しいことには違いない。そんなのは嫌だし。

あんまり報道されていないけど、夏の初めのデータは、感染者80人で(7/12で127人)、去年より多かった気がする




じいさんの
おいのりながくて
かみさままち

字余り


でもその日は朝からなんとなく、終戦の日と近かったこともあってか、神社に足が向いた。

久しぶりにお祈りしようと思ったら、あれ?おじいさんが長いことお祈りしていて、終わらない。

仕方がないので、先にお散歩(境内をぐるっと一周)したけれども、まだ終わらない。

続々とお祈りの方がやってきたので、仕方なく、並ぶ。

お散歩したいこんちゃんはもちろん不満顔である。




まだかのう
おいのりじいさんに
焦れる犬
君のしっこも長いだろ
じいさんどうし
同じじゃよ


祈り人が私のほかにふたり後ろに並んだ時点で、

ちょっとイライラしたのだが、もしかしたら戦争になりませんように、

とか、そういうことをお祈りしているのかもしれない、と、思い直し、よい子で待った。

誰かが咳をして、振り向いた御爺さんが、神様待ちで並んでいる私たちに一瞬ぎょっとして、

それからまたぶつぶつとお祈りの続きをして、1分くらいして、退いた。

待ったといってもせいぜい10分15分のことなのだが、あれだけ長いお祈りのすぐあとだと、

もしかしたら私たちのお願いはきいてもらえないかもしれないな、と、ふと思った。

そう思いながらも、いつもありがとうございます、とお礼を言ってから、

あれやこれや、自分はいたって順調なのだが、不調の人たちの顔を思い浮かべながら、

彼らが笑顔で周囲と仲良く、幸せに暮らせますように、と祈って、神社をあとにした。


こんちゃんは相当、不満そうだった。