戦時中だから娯楽が必要なのです、毎日重苦しい気分で物資もなく、笑いもなくということでは人間生きてゆけません。例えば、
地獄のニューギニア戦線で加東大介軍曹が座長を務めた「南の島に雪が降る」という有名な物語があります。連日の満員でありましたが、ある日雪が降ってこない。東北出身の雪を撒く役割の兵隊が涙に暮れて、撒けなかったというお話しであります。
このパンフレットは戦争中の日活映画が戦意高揚をめざして作った映画の宣伝パンフレットでございます。中を見ますと、南洋の各地の簡単な地図などが載っており、教育的な内容のようです。また、表紙の戦闘機は三式戦闘機「飛燕」のようにも見えます。