そこで、今回ご紹介するのが、「軍人のはがき文」という珍しい本でございます。季節のご挨拶にはじまり、場面による手紙の出し方が詳細に例文とともに解説してあります。どの程度親切な内容かと申しますと、
新兵と古兵に分けてありまして、それはそれはポイントをはずなさいように例文が書いてございます。当時の方の一般的に手紙を丁寧に書くことが、いかに大切なマナーであった何が窺えます。
この本は大正時代の初めに出版されていますが、鉛筆やペンで手紙を書いてはいけない、礼儀を尽くして毛筆で書けとありますので、現代では毛筆は特殊な催し物以外では使用しませんので、びっくりします。
びっくりついでに、数年前になんどか中国にゆきましたが、立派な建物に意外にも細長い木の看板があり、なんと毛筆の墨痕淋漓な立派な漢字で組織の名前が書いてありますが、びっくりでした、後に中国人の方に私の驚きをお伝えしてのですが、なんの返事もなく、全く関心がございませんでした。あれっ