ヤフではフツーの出品物でございます。多分、昭和時代の前期を中心に作られたものと思っております。ここで何時もの疑問が生じてまいりました。なぜこんなに多数のこの種の御品が製造されたのでございましょうか。
最近、御品を整理してこの手の御品が出てまいりまして。ハットいたしました。とい言いますのはなんと盃に「福子(右書)」の名前が水金(みずきん)で書いてございます。おそらくは遊郭で働いた女性が作った、あるいはお店で作った御品ではないかと思い当たったのでございます。
その当時遊郭は合法的な存在でその数は膨大に全国の隅々までございました。そこには激しい競争もあったことでしょう。それで長い間の疑問が解けた気がいたしました。やはり「古い御品は古い御品に聞け」でございましょう。