No. 617で切手の不足による別納印をご紹介しました。日本の領土でありました、朝鮮の大邱郵便局でも別納印は使用されました。
この葉書は昭和19年5月に発行されました、茶色の楠公3銭です。それに2銭の大邱郵便局印が押してあります。昭和20年3月からは葉書の料金は5銭になったのですが、朝鮮の大邱郵便局の2銭切手の不足により2銭領収の消印を押印して販売したのでございます。
その後、この葉書の持ち主は日本に帰り、昭和22年からは葉書の料金は50銭になりましたので50銭切手が貼ってございます。さらに、昭和23年には2円に料金がUPされておりますので、この間に使用された葉書であります。
この葉書の特徴は激しい時代の変化を告げています。また、御品そのもの価値としては大邱二銭別納印は数か月間だけ使用されたと考えますので貴重な印であると思われます。