子どもとはどういう者か
私の父親が「子どもの様だった」と書いた事が有る。
思い出しても、やはり、あれが「子ども」なんだと思う。
小学校卒業する前には台湾が国民党の支配下となり、混乱の国勢で小学校すら卒業していない父は、とても貧乏な生活を本省人(当時の一般的台湾人)として生き、その内、石垣島へと移民、日本人に帰化した。
それでも、仕事はしていても学校に通ったわけではないので、その知識や教養や教育程度は小学生並み、つまり、子どものままなのだ。
それがどういう事かと言うと、文盲ではないが読み書きは苦手で本を読もうとはしないし、無駄に知識をひけらかすようなウンチク大人の様な口数は無い。
それが、「子ども」だ。