キリギリスの飼育方法
多くは終齢のキリギリスを対象に書かれています。
私のところでは今年30匹が生まれて
1ヶ月くらい飼育して殆どを草原に帰し
運命的に残った1匹は終齢になり
その子も無事草原に帰すことが出来ました。
参考までに孵化から終齢前までの育て方を書き記しておきます。
孵化したら或いは小さいキリギリスを家に連れてきたらまず何をするか。
もしタンポポが咲いていたら鉢に移して持ち帰って
飼育ケースに入れておくのがベストですが
そうでなければケース内にレタスを置くのが手っ取り早いです。
外側の1~2枚は農薬が付いているかも知れないので取り除いて
ざっくり半分に切りそれをケース内に置くのが良いと思います。
1枚だけ置くよりも日持ちが良く体積がある分食べ物との遭遇率が高く
さらに幼生が跳ねて着地する時のクッションにもなります。
レタスは2~3日で取り替えます。
なお小松菜も幼生の好物ですが日持ちはしませんので
小松菜なら毎日取り替えてあげることをお勧めします。
飼育ケースの蓋の空気孔が大きい場合は
蓋を使わずに細かめの網をケース上部に被せて
ゴムで囲い止めすると良いです。
幼生がケースから出てくることもないし
換気も気にしなくて済みます。
水は毎日霧吹きで与えていました。
沢山ではなく2~3回吹くので十分だと思います。
ここまで気にする必要は無いのかも知れませんが
使っていたのは塩素が含まれていない軟水のミネラルウォーターです。
キリギリスには水を当てない方が良いと思われます。
さして根拠はありませんが嫌がります。
また、結構重要なことだと思いますが
孵化してから2日~3日でドックフードを細かく砕いたものを食べました。
少量とはいえ幼くても食べることは事実です。
一例として煮干しを細かくしたものなどを小さなお皿に入れて
ケースに置いておくとより良いように思われます。
なお終齢ほどではありませんが幼生でも上に登る習性がありますので
幼生の親がいたところで生息している植物や花を挿しておくと良いと思います。
土は必要か、これは迷うところです。
前述のレタス同様、幼生が着地する時のクッションにはなるのですが
底全面に敷くとフンの掃除に困りますし
ダニやカビも発生しやすくなります。
ある程度の湿度を保ちながらダニやカビは発生させずにと考えると
土は熱して消毒したり新しいものを敷き直したりを繰り返すことになります。
特に赤いダニ タカラダニが翅の付け根まで侵入されると駆除が困難となりますので注意が必要です。
毎日の飼育は大変です。極力手間の掛からない方法をお勧めします。
(終齢の産卵には必要です。昨年の「キリギリスの飼育方法Ⅱ」をご覧になってください)
繰り返しになりますがケースの掃除は不可欠です。
フンを放っておくとカビます。
ケースは2つ用意して3日くらいで幼生を住み替えさせて
使っていたケースを掃除するローテーが良いと思います。
何れにしても数回はキリギリスを他のケースに移すことになります。
体長が1㎝前後の幼生は手で掴むと潰れてしまう程の脆い体なので
ティッシュに捉まらせて移します。
当然のことながら思い通りには動いてくれませんので多少苦労しますが
一番事故が起こりやすい作業です。ここは堪えながら慎重に。
その他、環境面で注意することと言えばケースの日の当たり方でしょうか。
ケース内は思っているよりも高温になりますので
1日中全面に日が当たる場所は避けた方が良いと思います。
最後に
一つのケースで多頭飼いするのは良くないように思います。
幼生初期の脱皮の所要時間は5分~15分ととても早いですのですが
多頭飼いしていると少々危険が伴います。
ある幼生が脱皮している最中に
他の幼生がその最中の抜け殻を食べようとしているのを見ました。
ずっと見守ってはあげられませんので避けられないのですが
どうしても多頭飼いせざるを得ないのなら
せめて煮干しの細かくしたものを豊富に与えておくのが良いと思います。
これだけのことをしてもなお助けられないものがいます。
それでも我が家からは9割以上が元気に巣立っていきましたので
この環境なら大丈夫だと思います。
私が試みるとこうなってしまうだけで
無用な考え方や作業があるかも知れませんが
参考にしていただければ幸いです。
多くは終齢のキリギリスを対象に書かれています。
私のところでは今年30匹が生まれて
1ヶ月くらい飼育して殆どを草原に帰し
運命的に残った1匹は終齢になり
その子も無事草原に帰すことが出来ました。
参考までに孵化から終齢前までの育て方を書き記しておきます。
孵化したら或いは小さいキリギリスを家に連れてきたらまず何をするか。
もしタンポポが咲いていたら鉢に移して持ち帰って
飼育ケースに入れておくのがベストですが
そうでなければケース内にレタスを置くのが手っ取り早いです。
外側の1~2枚は農薬が付いているかも知れないので取り除いて
ざっくり半分に切りそれをケース内に置くのが良いと思います。
1枚だけ置くよりも日持ちが良く体積がある分食べ物との遭遇率が高く
さらに幼生が跳ねて着地する時のクッションにもなります。
レタスは2~3日で取り替えます。
なお小松菜も幼生の好物ですが日持ちはしませんので
小松菜なら毎日取り替えてあげることをお勧めします。
飼育ケースの蓋の空気孔が大きい場合は
蓋を使わずに細かめの網をケース上部に被せて
ゴムで囲い止めすると良いです。
幼生がケースから出てくることもないし
換気も気にしなくて済みます。
水は毎日霧吹きで与えていました。
沢山ではなく2~3回吹くので十分だと思います。
ここまで気にする必要は無いのかも知れませんが
使っていたのは塩素が含まれていない軟水のミネラルウォーターです。
キリギリスには水を当てない方が良いと思われます。
さして根拠はありませんが嫌がります。
また、結構重要なことだと思いますが
孵化してから2日~3日でドックフードを細かく砕いたものを食べました。
少量とはいえ幼くても食べることは事実です。
一例として煮干しを細かくしたものなどを小さなお皿に入れて
ケースに置いておくとより良いように思われます。
なお終齢ほどではありませんが幼生でも上に登る習性がありますので
幼生の親がいたところで生息している植物や花を挿しておくと良いと思います。
土は必要か、これは迷うところです。
前述のレタス同様、幼生が着地する時のクッションにはなるのですが
底全面に敷くとフンの掃除に困りますし
ダニやカビも発生しやすくなります。
ある程度の湿度を保ちながらダニやカビは発生させずにと考えると
土は熱して消毒したり新しいものを敷き直したりを繰り返すことになります。
特に赤いダニ タカラダニが翅の付け根まで侵入されると駆除が困難となりますので注意が必要です。
毎日の飼育は大変です。極力手間の掛からない方法をお勧めします。
(終齢の産卵には必要です。昨年の「キリギリスの飼育方法Ⅱ」をご覧になってください)
繰り返しになりますがケースの掃除は不可欠です。
フンを放っておくとカビます。
ケースは2つ用意して3日くらいで幼生を住み替えさせて
使っていたケースを掃除するローテーが良いと思います。
何れにしても数回はキリギリスを他のケースに移すことになります。
体長が1㎝前後の幼生は手で掴むと潰れてしまう程の脆い体なので
ティッシュに捉まらせて移します。
当然のことながら思い通りには動いてくれませんので多少苦労しますが
一番事故が起こりやすい作業です。ここは堪えながら慎重に。
その他、環境面で注意することと言えばケースの日の当たり方でしょうか。
ケース内は思っているよりも高温になりますので
1日中全面に日が当たる場所は避けた方が良いと思います。
最後に
一つのケースで多頭飼いするのは良くないように思います。
幼生初期の脱皮の所要時間は5分~15分ととても早いですのですが
多頭飼いしていると少々危険が伴います。
ある幼生が脱皮している最中に
他の幼生がその最中の抜け殻を食べようとしているのを見ました。
ずっと見守ってはあげられませんので避けられないのですが
どうしても多頭飼いせざるを得ないのなら
せめて煮干しの細かくしたものを豊富に与えておくのが良いと思います。
これだけのことをしてもなお助けられないものがいます。
それでも我が家からは9割以上が元気に巣立っていきましたので
この環境なら大丈夫だと思います。
私が試みるとこうなってしまうだけで
無用な考え方や作業があるかも知れませんが
参考にしていただければ幸いです。
かつての私達がそうだったように
お子様も目を光らせてキリギリスを見つめていたのでは
ないでしょうか。
ユッキさんやお子様に大切に育てられているキリギリスは
きっと幸せでいることでしょう。
これからもそのキリギリスが元気でいることを
私も願っています。