角灯と砂時計 

その手に持つのは、角灯(ランタン)か、砂時計か。
第9番アルカナ「隠者」の、その俗世を生きる知恵を、私にも。

#134 たかが、エンブレム・・・

2016-04-27 06:30:39 | 感性と理性と
ああ、決まりましたか〜、くらいですか?

自分の「感じ」としては、
撤回された件のエンブレムと同じくらい(!)、
可もなく不可もなく、ま、いいんじゃない? です。

〈歴史的に世界中で愛され、日本では江戸時代に「市松模様(いちまつもよう)」として広まったチェッカーデザインを、日本の伝統色である藍色で、粋な日本らしさを描いた。
 形の異なる3種類の四角形を組み合わせ、国や文化・思想などの違いを示す。違いはあってもそれらを超えてつながり合うデザインに、「多様性と調和」のメッセージを込め、オリンピック・パラリンピックが多様性を認め合い、つながる世界を目指す場であることを表した〉

(東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会ホームページ:東京2020大会エンブレム
 →https://tokyo2020.jp/jp/games/emblem/


理屈でそう言われれば、
まあ、そうかなあ、ってところですが・・・

「あの時」と比較して断然静かとはいえ、
やっぱり文句を言う人はいるようで、

けれど正直、
結果論的に人のデザインにケチつけるほど簡単なことはないですわね。
趣味なのかしら。

彼らが本気で(感性として)、
デザインそのものを「気に入らない」と感じているとして、
の話ですが、

ならば、
組織委員会の内部事情やら選考過程やら色々勘ぐったりして、
そっち方面で(理性のフリして)何か言うの止めたら? 
と思います。

もうね、
あれやこれや置いといて、かつ、あれもこれも含めて、
これで行きましょう!

たかがエンブレム、そのうち慣れます!

で、そう思ってじ〜っと見つめたら、
オリンピックの方って、
アンシンメトリー(左右非対称)になってるんですね。

今頃気付くのも何なんですが、
(最終4候補とも、それくらい、どうでも良い感じだった)
自分的には、評価上がりました。

そっか〜、
パラリンピックも非対称ならもっと良かったのになあ。

ともあれ、

これで、ロゴとか、幟とか、メダルのリボンとか、ゴールテープとか、
あらゆるモノを「藍色」で統一してコーディネイトしてくれるなら、
それはそれで、カッコ良くなるんじゃないかなあ、とも思えてきましたよ。

(アトランタオリンピックの時、
 エンブレム自体はどうってことなかったんだけれど、
 色んなものがグリーンで統一されてて、凄く良い印象が残ってます)




ちなみに「日本の伝統色である藍色」なんですが、
実はちょっと錯綜してまして、

〈JISの色彩規格では「暗い青」としている。一般に、やや濃い藍染めの色をさす。藍染めでは縹(はなだ)色より暗く、紺色より明るい。藍は世界最古の染料といわれ、日本でも古くから用いられてきた。『延喜式(えんぎしき)』では藍と黄蘗(きはだ)を用いた染色が藍色で、やや明るい緑みの青の色名であったが、その後は濃い色を表すようになった。江戸時代から明治時代にかけて普及し、庶民の衣服には欠かせない色であった。現在でも藍染めは代表的な染色の一つ。また、国が表彰する藍綬褒章(らんじゅほうしょう)の綬(リボン)は藍色〉
(コトバンク:藍色(あいいろ)とは
 →https://kotobank.jp/word/%E8%97%8D%E8%89%B2-192601

ということで、
今日、業界の定義上では、こんな色なんです。


エンブレムの色は、
(実際には、キチンとコード指定されてるんでしょうけど)
とりあえず、こっちの「濃藍」が近いかなあ。


(colordic:日本の伝統色 和色大事典
 →http://www.colordic.org/w/

何にせよ、我が国の(!)オリンピック、
前向きに行きましょう!


(*ブログ後半、文字を「藍」にしてみました。へへへ)


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