角灯と砂時計 

その手に持つのは、角灯(ランタン)か、砂時計か。
第9番アルカナ「隠者」の、その俗世を生きる知恵を、私にも。

#085 「無音盆踊り」それで楽しいの?

2015-08-23 07:03:10 | 感性と理性と
今頃盆踊りというのも何なんですが、
ちょっとした夏の思い出(?)に。

Web版の産経ニュースから、
〈イヤホン耳に無音で盆踊り…「不気味」でも「踊りに没頭できる」〉
(全文→http://www.sankei.com/premium/news/150816/prm1508160027-n1.html
というニュース(「トレンド日本」?)です。

〈花火と並ぶ夏の風物詩、盆踊り。心浮き立つ太鼓の音が鳴り響き、各地で大会や練習が行われている。とはいえ、最近は、地域のお祭りを騒音と感じる人も。新手の対策として、踊り手がイヤホンで音楽を聴きながら踊る「無音盆踊り」が登場〉

という話なのですが、
それで〈「踊りに没頭できる」という好評価もある〉って・・・

ホントですか?

(↓)これが、その映像。
Silent Bon(無音盆踊り)


・・・「炭坑節」ですが、
〈「不気味」「どこかのカルト集団?」「東海名物ゾンビ踊り」〉
受ける印象はそれぞれでしょう。

まあ、
〈まちおこしも兼ねて、多くの人が参加できる新しい盆踊りの形を模索した〉
結果、こうしてメディアに取り上げられているのだから、
話題作りとしては「成功」してるわけです。

ただね、

そもそも、
〈夏祭り「ザ・おおた・ジャンプフェスティバル」〉ということは、
踊りの輪の周囲では、
出店やら他のイベントやらもやっているんでしょ?
何か、景気悪くないですか?

記事を読み進めていくと、
要するに、

何であれ「騒音」に対する「苦情」があって、
周辺住民に「配慮」しなきゃいけないことが増えてて、
そういう一般的な流れの中での一つの出来事だということのようで。

まあ、確かに、
自分にとって、興味も関心もないモノが発する音は「騒音」なんでしょう。
そこまでは解らないでもない。

本来人間の耳は、
必要でない音は雑音としてカットする機能を持っているはずですが、

その一方で、
必要でないからこそ気に障って仕方がないということも、
ままありますから。

そう言えば、
都会では保育園・幼稚園と近隣住民との間で、
子供が発する「騒音」に関して、
トラブルが続発している、みたいな話もありますね。
(Web産経ニュース→http://www.sankei.com/affairs/news/141018/afr1410180001-n1.html

でも思うに、

近頃の世の中、
我慢の限界点がやたら低くなってませんか?
それで実際に文句を言う人や、
ひょっとしたら、そういう人に共感してしまう人も増えてる気がします。

ちなみに、
ウチのすぐ近くにある高校も、
体育祭やら文化祭やらともなれば、
かなりの「騒音」源になります。

すぐ近くではないけれど、
小学校はそれこそ夏祭りの会場になったりして、
色んな音を出すし、花火を上げれば煙も出ます。

やはりチラホラと苦情があるらしいのですが、
私自身は「我慢できない」と思ったことはありませんよ。

いや、思ったことくらいはあるかな。
夜の10時になっても、
野球部員がバットでタイヤをベコンベコンと打ってた時とか。

それでも、実際に行動したりはしませんでした。

何故って、学校の近くに住むってそういうものでしょ。

地域の小中学校は、それ自体の行事であったり、
地域自治会の行事であったり、
高校ともなれば、ちょっとアツくなってやり過ぎちゃったりとか、
色々とウルサイもんです。

それら全てが「苦情」を恐れて「配慮」したモノになるとしたら、
そりゃ静かにはなるかもしれないけれど、
世の中は、激しくツマラナイものになるんじゃないでしょうか。

私は、
「地域行事に参加するのは義務だろう」と言いきってしまうほど、
偏屈オヤジではありません。

けれど、
「参加しなくてもいいけれど、邪魔はするな」と言う程度には、
大人のつもりです。

苦情を許さないとは言いません。
が、聞き入れられて当然とも思わないでほしい。

ということで、
暴論を承知で言います。

「我慢できない騒音」が、
年に1日2日のことなら耳栓しててください。
2週間3週間ならヘッドホンでクラッシクとか聞いててください。
年中続くなら、いっそ引っ越してしまうのもイイかもしれませんよ。


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