#033 「少年」犯罪

未成年者による犯罪が起きる度、
名前を出せ、顔を見せろ、という声が聞こえます。

正直、私にはどちらでもイイんですが、
それを、メディアの人間が言ってるのを聞くと、
微かに反感を覚えますね。

いわゆる「社会不安」を呼び起こす犯罪に関しては、
いやいや、その事件が報道する価値がある程度に珍しいからで、
つまり、日本は平和なんでしょ、
と思うわけです。

もちろん、事の顛末について、
単純に興味がないわけでは無いんだけれど、
それでも、自分には関係ないから、と意地を張りたい気分もあって・・・

商売のタネにしたいだけのメディア人は別として、
一般に、加害者側の情報を欲する意見が出るのは、
被害者側の情報とのアンバランスさが落ち着かないからだと思うんですよね。

被害者の人となり、生い立ち、境遇など、
それ事件と関係あんの？ってことまでネタにされて、
それなのに、加害者の方は、オブラートにくるまれ、モヤモヤとしたままで。

そりゃ、怒りも湧くってもんです。
犯罪そのものよりも、報道のあり方に、です。

実のところ、
これは、20とか18とか16とかの、
どこまでを「少年」とするか、という線引の問題ではないと思います。

加害者が「少年（少女）」で保護されるべき存在だとするなら、
その保護責任を負うべき保護者（ほとんどの場合が親）の情報を出さなきゃいけないんです。

例えば今回の事例なら、
そもそも何で加害者被害者ともに、普通に深夜徘徊していたのか、
保護者には、それを止められない特別な理由があったのか、

そこに触れること無く、
上に掲げた記事（立命館大学大学院野田正人教授、産経新聞より）のような、
漠然としたお話になってしまって、
何の解決にもならないみたいな、
却ってウサンクササが滲むみたいな・・・

ハッキリ言います。
「少年（少女）」の名前を出せないなら、親を出しなさい。
というか、親が出てきなさい。

そんなことを声高に言うと、
親になるのが怖くなって、また少子化に拍車がかかるかな？
　
でも大丈夫。
同一学年100万人前後の内、世間を騒がす程の凶悪事件を起こす子供は、
片手で（多くても両手で）足りる程度しか出てないんです。

・・・　・・・　・・・

ここまで書いて、18歳の娘に読ませたら、
「確かに、今回の事件に限らず、
　加害者と被害者の情報量の違いは、公平じゃないよね
　少なくとも、新聞やテレビでは」
と言って去っていきました。

常々（彼氏もいないのに）子供欲しい！と言ってるのですが、
そこには触れてくれませんでした。ちぇっ。