角灯と砂時計 

その手に持つのは、角灯(ランタン)か、砂時計か。
第9番アルカナ「隠者」の、その俗世を生きる知恵を、私にも。

#014 何で外国特派員協会なの?

2015-01-11 14:00:16 | メディア論
「世界価値観調査(World Values Survey)」というものがあります。
真面目な学術調査です。
「Data & Documentation」の中にある「Online Analysis」が、
かなり楽しめます。

それを元にしている、
日米の報道機関に対する信頼度を比較した記事が、
ちょっと(いや、大分?)前にありました。

日本での新聞・雑誌に対する信頼がこれ↓


で、米国でのPressに対する信頼度がこちら↓


記事にあった通り、あまりの対比に笑ってしまいます。

そこで、植村隆さんなんですが、

古巣の朝日新聞にも、もはや応援してもらえず、敵(文藝春秋と西岡力さん)前逃亡。
おそらくは、まだ友達が大勢いる弁護士会を頼り、裁判に、
また、日本のいわゆる「従軍慰安婦」問題なら、
まだまだ本国の紙面を飾る確率が高いと踏んでいる外国特派員を頼り、
記者会見に及んだようですね。

物書きなんだから、それより先にすることがあるだろう、
とは、既に多くの方々が指摘しているところです。

まあ、これで、米国のニューヨーク◯イムズとか、
仏国のルモ◯ドあたりが、
またアリもしない「性奴隷やら」「日本の右傾化」やらを書きたてるのでしょう。

そしてまた、
それを日本の新聞が、舶来品(すなわち、自分が言ってるわけじゃないよ)として、
報道するわけです。

例えば、米国でアメリカ人があまり信じない話を、
日本では活字を見て信じてしまう、というマンガのような図式ですね。
もう、好きにして下さい、って感じなんですが、

その植村さんの記者会見、
ニコニコ動画などで全編見られます。
が、
肝心の名誉毀損に当たるという記事の事実関係についてはチョビっとだけ、
あとはもう「自分や家族が、エライ目にあってしまって・・・」
というような、お涙頂戴モード。
最後はホントに泣いてらしたようで。
こちらも、もう、好きにして下さい、って感じでした。

ただ一つだけ。
学力不足でシカと聞き取れないのですが、

件の記者会見、冒頭発言中、同時通訳が「慰安婦」について
「~~IANFU~~in English~~as comfort woman or sex slave.」
なんて説明してたんですけど、

これ、植村さん本人は言ってないことですよね。
そのくせ、止めるでもなく「性奴隷」なんて言わせてるし。

「問題」の根本は、まさしく此処らにあるんだけどなあ。


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