角灯と砂時計 

その手に持つのは、角灯(ランタン)か、砂時計か。
第9番アルカナ「隠者」の、その俗世を生きる知恵を、私にも。

PROM.28 伊勢志摩サミット-何をするにも力強い経済あってこそ

2016-05-26 06:21:43 | 「国」を想う
〈今回は私にとって5回目のサミットとなりますが、議長国として身が引き締まる思いです。最大のテーマは現下の国際経済にどう対応していくかということだろうと思います。今こそ、G7として、あらゆる状況に対応しうる、そして、世界経済の持続的で力強い成長に貢献していく明確な力強いメッセージを発出していく。そういうサミットにしていきたいと思っています〉
(首相官邸ホームページ:5月25日 安倍総理会見
 →http://www.kantei.go.jp/jp/headline/iseshima/20160525kaiken.html

ここのところ首相は、
サミットの議題について、経済を強調してます。

そう言えば、先の選挙の時も景気対策がメインでした。

私自身、どちらかと言えば、

政府は、
暮らし向きのことは放っといてくれていいから、
個人の力じゃどうにもならない外交防衛に力を注いでほしい、

という考えなので、

憲法なり、自衛権なり、
逃げてないで、真正面から論じなさいよ、
と思ってたわけですが、

ただ世の中、
理屈で動く人ばかりじゃないのも確かで・・・

首相が「経済」という言葉を、
正しく「世を経(おさ)め、民を済(すく)う」の意味で使っているのなら、
それもアリなのかもという気もしてきました。

景気が悪く、不満を抱える人が多くなると、

金持ちを敵にして肥える「左」の人や、
外国人を槍玉に挙げて勢いづく「右」の人が跋扈するようになり、
まあ、ろくなことがないですし。

同時に支持率が下がったりすると、
二重の意味で、採りうる外交防衛政策の幅が狭くなります。

第二次大戦も、
ドイツ、中国、ソ連、米国、その次くらいで日本の、
貧しさ故の排外主義、膨張主義が原因と言えなくもない。

経済が安定してこそ、
外交防衛政策において、
政治家は思うことができるし、

庶民の側も、
上手くやってくれればそれでいいと、
鷹揚に構えていられるのかもしれません。

さて、
安倍さんは5回目のサミットということですが、

メルケルさん(独)11回目、
オバマさん(米)8回目、
キャメロンさん(英)7回目、
オランドさん(仏)5回目、
レンツィさん(伊)3回目、
トルドーさん(加)初、

という顔ぶれからして、
カタチばかりの議長国ではなく、
文字通り議論をリードしてくれるんじゃないかと、

経済を強調しつつも、
中国やロシアに対して、
さりげなく釘を刺すことも怠らないでしょう。

風光明媚な伊勢志摩。

天気がちょっと微妙なのは残念なんですが、
ともかく、
実質的な成果がでることを期待します。


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