角灯と砂時計 

その手に持つのは、角灯(ランタン)か、砂時計か。
第9番アルカナ「隠者」の、その俗世を生きる知恵を、私にも。

#002 むしろ高いんでないの?

2014-12-16 19:46:39 | 素敵!
選挙終わりました。

で、お約束どおり「投票率低いのはケシカラン」という声、声、声。

けれど、
あれだけ投票に行くのをメンドーな気分にさせる報道が多かったことを考えると、
52.66%はむしろ高いんでないの?と思う。

私自身は、
「ああ、解散するのかあ」に始まって、
「与党圧勝ってホントかなあ」で推移して、
「あらま、本当に大勝しちゃったよ」というような、
何というか、淡々と受け止めてきたって感じですか。

妻とともにしっかり投票に行ってきた私ですが、
投票に行かなかった人については、
まあ、寒かったしね、と思うくらいです。

ただ、世の中にはそうでない人もいるようで、

今日(12/16)の朝日新聞・天声人語には、
もう、?、?、?、です。

以下、引用します。

1960年代には空き地や原っぱがまだあちこちにあり、近所の子どもたちを手招きした。作家の赤坂真理さんが『愛と暴力の戦後とその後』で面白いことを書いている。そのころを描いた漫画に出てくる空き地には、決まって土管が3本、ピラミッド状に積んであった、と▼確かに『ドラえもん』といえば、土管のある空き地だ。64年生まれの赤坂さんは、そんな光景を現実には見ていないというが、懐かしく思い出す世代は確実にいる。校庭でもなく、公園でもない。自由で不思議な魅力の空間だった▼衆院選の投票率が52・66%と戦後最低になり、土管のある空き地を連想した。「与党」という所有者のいる土地には入りたくない、といってわざわざ足を運びたくなるような空き地はない。今回、そう感じて棄権した人々が多かったのではないか▼思えば、2009年の衆院選では政権交代の4文字が有権者を引き寄せる土管と空き地の役割を果たした。それが失敗に終わり、一昨年の前回選挙から今回へと、投票所離れは深刻化する。このままでは民主主義の危機を招きかねない▼特に支持政党を持たない層をどう引きつけるのか。足を踏み入れたくなるような空き地を用意するのが政党の仕事だろう。それは結局、理念と政策であり、政権を担う力だ。この作業を、とりわけ民主党は怠った▼空き地とは〈誰にも属さない、ゆえに誰にでも開かれた〉場所だと、赤坂さんは書く。それをみすみす閉ざすことのないよう願いたい。

以上、引用終わり。

えーっと、な、何を仰りたいのでしょうか。

あまりにもワケガワカランかったので、
そこは、入試に使われることも多いというのが自慢らしい「天声人語」、
大学受験生の娘に読ませると、
「これ試験に出たらどうしていいか分からん」と言います。

妻にも読ませると、
「わたし、この方とは分かり合えないわ」ときました。

「解散には大義がない」という
ただ、大仰な言葉遣いなだけの、中身のない反対論で始まった選挙です。
何か、親しみやすい比喩を使っているような、でも、難しいことを言っているような、
そういうコラムで終わるのもいいかも知れませんね。
なにせ、半分以上の人が投票したんですから。

前向き全開(?)、河合芳典でした。
また、お会いしましょう。



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