北の隠れ家

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夢のまた夢 ・ 一部 

2016年04月17日 17時54分29秒 | 夢のまた夢
☆夢のまた夢  序章☆




この自叙伝を前々から機会があれば書き残したいと想っていたアッシでござんした。

それが或るきっかけでとうとうペンを採ることになったんでございます。


そのきっかけてぇのが、つい先日あの世に旅立っていった長兄のなきがらを見たときに「アッシが尊敬している兄の一生のほとんどの部分が影のように何も見えないことに寂しさを感じた」のがこの自叙伝?を記述するきっかけであったと云うのが正直なところでござんす。

人生は長いようでとても短いと昨今感じ入る歳のアッシとなってまいったのもひとつのきっかけともなっているのも事実でござんしょうかねぇ。


一寸先は闇と申します、人間いつお迎えが参るかぁわかりゃしません。若い若いと思っていましても「定命」こればかりは天のみぞ知ることでござんすからねぇ。へぇ。


二十一世紀の初めてのクリスマスだというのに、今年のクリスマスはなんとなく手放しでジングルベルの気分に浸りきれない悲しいアッシでございます。

尊敬してやまない敏信兄ちゃんがクリスマスを目の前にした二十一日に、あの世に旅立っちまったんでございます。こればかりは、だれもがいつかは出会うことだから仕方がねぇもんだとはわかっているものの、寂しい気持ちになるのはどう仕様もねぇもんでございます。
年齢の順番でいけれるのはまだ恵まれているのかも知れねぇとはわかっちゃおりますが。交通事故で若いもんが突然いなくなっちまうこともあんだからねぇ。




それはそうと、本当にありがたいもんだねぇ。若いころにフトしたことがきっかけで知り合ったお方が今だにその縁を大事にしてくださっていてねぇ。

ちょうど連休にあたっていた一昨日も突然押しかけてしまったのにもかかわらず、温かく迎えてくださってね。連休だからきっと予定を組んでいたと想うんでさぁ、それを素振りにも見せずこのアッシを歓迎してくだすったんで。しかも一晩お世話になっちまったんでございます。

ええっ?そりゃアッシが図々しいって?へぇ、アッシもそう想ったんでございますが、こんだぁ、いつ逢えるかわかんねぇし、もしかしたら今生の別れになるかも知んねぇと想ったらついついお言葉に甘えさせて頂いたてぇ訳で。

こったら田舎もんをですよ、ほんとうにもったいない話でさぁ。



この方のご主人も温厚なお方でしかも真面目な方でそうそう、この方は明美さんとおっしゃるんですが、まだ五十路に入ったばかりだというのに早やお孫さんがおられるんでございます。


驚いたでござんしょう。また、このお孫さんのメンコイことったら、他人のオイラでさえ、てめぇの孫みたく感じるくらい可愛いんでさぁ。

そりゃ相手がきっと迷惑に想っていなさるって?(笑)。「おハル坊」てぇお名前なんでさぁ。もう少しで一歳の誕生日がやってきなさるんでぇ。なんでも、「ハルちゃんパワー」ってぇ素晴らしい神通力を生まれもっていなさるらしいんで。どんなパワーかてぇいうと、元気のない人を元気にしてくださるってんでさぁ。

かくいうアッシも、少しばかりお裾分けしてもらってきたんですがね(笑)。



そうですかい、この歳になるまでの思い出噺聞いてくださるか。何せ、ずいぶんと長い間のことだから、忘れたことやら、うろ覚えのことやら、いろいろあるけんど、それでもかまわんかねぇ。

ええっ?おハル坊が大きくなったら「伝説の人」として聞かせて上げるんですって?


                       平成13年12月24日


つづく


追 記


先日半月ほど前に、HPを開設しているサーバから5月28日を以って、各HP・ブログ等を閉鎖する連絡通知を受けました。そこで、HPの引っ越しをも考えたのですが、
あいにくその方法が無知なため、HP引っ越しを断念しました。

が、HP内の「kazemata劇場」第四幕の「夢のまた夢」をこのブログに移転することに致しました。
この作品は、或る人物の半生を綴ったもので、かなりの日数を費やして出来た作品でありましたので、HPの消去とともに姿を消すことが惜しい気がした次第です。
良かったら、全編覗きにくださることを期待しております。        2016.04.17記