美しいロケーションとS800がたまらないドラマ「グレースの履歴」。
旅先のバス事故で妻を亡くした夫に遺された愛車「グレース」。ドラマはその「S8・エスハチ」と呼ばれたホンダS800に残されたカーナビの不思議な履歴をたどる旅をえがく。原作は源高志の小説「グレースの履歴」だ。
とにかく、ドラマのなかでS8が走る風景が美しい。
愛車の名前「グレース」のいわれがわかる4話は格別に綺麗なロケーションだった。
カーマニアでも有名だった女優でモナコ公妃のグレース・ケリーもS8を愛用していた。4話ではグレース・ケリーのS8をモナコで修理したことのあるホンダのメカニックが登場する。
そして、亡き妻の遺したS8がグレース・ケリーの所有していたものであることがわかる。妻が愛車を「グレース」と呼んだ謎がとけるといったドラマチックな展開に。
ドラマのエンディングシーンの並木道は滋賀の風景。訪ねてみたい。そんなことを思わせる、なかなかよいドラマなのだ。