こんにちは、
先日、ショップページのニュース欄に、
SCHOPPEL(ショッペル)社 夏休みのお知らせ
というお知らせを掲載しました。
(未だ、gooブログの不具合でリンクが貼れません。「けいとや」ショップページのこのページです
http://goo.gl/LBVfa )。
これを見て驚いた方や不思議に思った方も多くいらっしゃるのではないかと
思います。
7月1日から19日まで、SCHOPPEL(ショッペル)社が夏休みのため完全に休
業するというお知らせでした。
日本でもお盆休みでお休みする企業はありますし、その休みの前後に有給を
取ってより長い期間、帰省したり旅行に出かける従業員もいるかと思います。
また、工場などでは、主に経済的な理由から一斉にクローズする企業もある
かと思います。
ですが、全社一斉に19日間もの休みを取り、その間あらゆる経済活動を停
止してしまうというのは日本ではまず考えられないと思います。
それにはこんな事情が・・・(あるかも)
ドイツの夏休みは、州ごとにずらしてその期間が決まっていて、それは毎年
変わります。ですので、ある年は6月には夏休みが始まり、別の年は7月も
末になってから夏休みということになります。
こうすることで、交通や避暑地の混雑を緩和できるようにしています。
ここで言う夏休みとは学校の休みのことですが、基本的に休みを家族で避暑
地で過ごすので、親も同時期に休暇を取ります。
また、有給休暇の日数も業種によって異なりますが、年間30日くらいあり
病欠などの有給休暇は別枠になっているので、純粋にバカンスのためだけに
30日間の休暇を取ることができます。
休暇の取り方も、細かく取るのではなく、まとめて最低でも二週間を取るこ
とが推奨されていて、細切れに休みを取ることは本来の休暇の意味を成さな
いのでNGです。
ドイツの夏休みはこういう仕組みになっているので、ある州にある会社では、
およそ6週間の夏休み期間中に、ずべての従業員が2~3週間の夏休みを取
ることになります。
当然、この期間中は人員が大幅に減ってしまいますので、通常と同じ業務を
遂行することは難しくなります。
この期間中、産休で休んでいた元従業員を臨時に雇い入れるなどの工夫がさ
れているようですが、いかんせん、州全体が夏休みですので、人員不足は決
定的です。
ここからは推測ですが、こういった人員不足や不慣れな従業員で中途半端な
オペレーションをするくらいなら、全社一斉に休んでしまおう、というのが
ショッペル社の判断なのではないかと思います。
もちろんそのためには、監督局や労働組合の了承が必要とされるのではない
かと思いますが、このように考えると、19日間の夏休みというのも、全然
おかしなことではなく、むしろかなり合理的で、結果的に会社の業績も伸ば
せるのではないかと思います。
こういった環境に暮らしている私ですが、今は事業を営んでいるため、ここ
までの休暇を取る余裕がありません。かといって、会社員時代に長期休暇を
取っていたかというと、全然そんなことはしていませんでした。
環境は変われど、日本人の悲しい性ですね(悲)
せめてリタイアした老後は、ドイツ人並みにゆるりと過ごせたらなぁ・・・