こんにちは、
ドイツでは、本人確認が必要な金融関連サービスなどの申し込み時に、郵便局が本人を確認してくれるサービスがあります。
これなら、本人が不在にしていても(以前は、住んでいる場所に本当に本人がいるかどうか人が来て確認していましたよ)、届いた書類を持って郵便局に行けば本人確認が終わり!
これまでにも何度か利用していますがとっても便利です。
ということで、中央郵便局へ行ってきました。
パスポートを出して「お願いしま~す」
郵便局のおじさん、パスポートを見て一言「だめ」
「はぁ???」
「どうしてですか?」
「出生地が書いてないから」と、おじさん
「ここに本籍というのがありますよ」と、本籍欄を指差すわたし
「これは出生地ではなく本籍(Registered Domicile)だからダ~メ」
「あー、そうですね?でもこれが出生地なんですけど」
(この間、出生地と本籍は同じ、いや違う、どうたらこうたら、というやりとり)
「とにかくだめなものはダ~~メなの!!この日本のパスポートには出生地が書いてないから本人確認できません」
「出生地が書かれていないパスポートを持参」と、却下の理由を書き込むおじさん・・・
「**銀行に返送しておきます」
ということで却下されました (pT-T)pシュン
私もおじさんも、どちらも間違ってはいないのだけどね。
でもね。
おじさん、がんこすぎだって。
どういうことかと言いますと、
実は、日本の「戸籍」というのは、世界でもとっても珍しい制度なのだそうですが、これが問題の元だったりします。
世界中どこでも、本人かどうか証明するには、通常は「国籍」と「出生地」、そして場合によっては「現住所」の三つの場所の証明が必要になります。
そして、世界の大多数の人が持っているパスポートには「出生地」の記載があるんですが、日本はそれに代えて「本籍」になっているんですね。
これまでにも、数え切れないほど「出生地」を聞かれたり書類に書いたりしてきましたが、すべてパスポート記載の「本籍」でまったく問題ありませんでした。
世界で最も証明能力が高いと言われている日本のパスポートを「出生地が書かれていないパスポート」と一言の元に否定する郵便局のおじさん、
あなた、そりゃいくらなんでも、がんこすぎじゃありませんかね。
まあ、でもこんな頑固なおじさんがいる国だからこそ、良い製品を作り続けることができるのかもしれませんね。
それに、このおじさんのように本人確認を厳格に行えば、テロやマネーロンダリングも未然に防げるだろうしね、
と、話が大きくなってきたのでおわりにしましょ。
ではまた。