知人に誘われて近くの映画館で映画「大河への道」を観てきた。2022年度の作品らしい。2時間ほどの映画だった。原作は立川志の輔の創作落語だという。200年程前の1821年に完成された日本初の全国地図「日本沿海輿地全」の制作秘話というところか。伊能忠敬は地図完成前に実は死亡していたが、周囲が頑張って完成させたという話だった。
佐原の伊能忠敬の話なのでわたしは懐かしさもあって興味を持ってみた。ストーリーは江戸と令和の二つの時代を舞台に展開されていく。歴史ものではない。伊藤忠敬をNHKの大河ドラマに取り上げてもらいたい地元香取市の努力の話しということで、特にどうということはなかった。一緒に行った知人はコミカルで面白かったと気に入っていたようだ。監督がどういう方かは知らないが、出演者たちはどこかで見たことのある顔だった。わざわざ時間を潰して見るほどの映画ではないような印象だった。
【日本沿海輿地全】
大河ドラマを地域開発に利用するようになったのはいつごろからだろうか。大河ドラマといっても奈良時代以前は描きにくいようだし、大正昭和もまだ歴史になりきれていない。どうしても戦国時代か幕末の話しになってしまう。中国や韓国のテレビドラマにもこういう時代的限定があるのだろうか。そんなことを考えながら観ていたら眠気が襲ってきた。時間つぶしにちょうどよい気楽に見れる映画ということで、これはこれで近年珍しい映画なのかもしれない。