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23年産米への反応は?

2011年09月11日 | 仕事の記録

今年の新米は今のところ放射性物質は全く問題ない状況ですが、「懸念あるものは一切拒否」というお客様もあるので、こうした方には福島原発から遠い西日本産や北海道産を選択してもらうことになります。

お客様の不安を払拭するには数値を隠さず公表し、「影響のないレベル」の徹底した説明が必要になるわけで、放射能汚染(規制値未満のコメ)に対する消費者の拒否反応動向はまだ見極め切れません。皆様にはどうか冷静な判断をお願いしたいことと、我々はそれに対する柔軟な対応を心掛けていきます。

先日、「何でも良いから西日本のコメか22年産米を売ってほしい!」というお客様が来ました。このような方たちは暫定規制値を超えるか否かが問題なのではなく、セシウムが検出されたか?されなかったのか?知りたいのはそこなのでしょう。セシウムが検出されていなくても、一部の消費者が買い占めた22年産古米を食べ終わるまでは、新米の売れ行きは鈍いはずです。

コメのセシウム検査や流通のしくみを見ると、放射性物質のリスクをゼロにすることは難しいのかもしれません。但し、選択肢によってはリスクをかなり低くすることは可能です。

例えば、①一つの産地のコメを買い続けることをあえて変えてみる。②安全性の確保についてどのように取り組んでいるのか担当者に聞いてみる。③納得いく説明をしてくれるコメの専門店などをみつけ、なじみの店をつくる。などです。当店はこれから特に上記の③を重視していきます。

最後に、これまであまりおいしいとされてこなかった九州や北海道のコメが、ここ最近急速に力をつけています。背景にあるのは地球温暖化、寒冷地で稲作に適していないとされてきた北海道に有利に働いている一方、もともと気温の高い九州は高温障害に強い品種開発に力を注ぎ結果が出てきました。

佐賀県産の「さがびより」などは研究開発に10年かけ、昨年産で食味特Aランクを獲得した努力の賜物です。このお米、当店は23年産も産地と契約販売できる予定なので、乞うご期待ですね。それではまた


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