
学名のデルフィニウム、英名ラークスパー、チドリソウ(千鳥草) と呼ばれる事も多い。
分類はかつてはデルフィニウム属だったけれど現在ではコンソリダ属
それでも学名は学者が付けるもの、花を育て楽しむ人には「デルフィニウム」と呼ぶことには
全く何のこだわりもない様で今でも立派に?通用している。
この辺りが花の名前を気取って学名で呼んでいることの弊害?みたいなものだ。
この花を花屋で見かけたことで
小石川で撮った花が「セリバヒエンソウ」だと知ったのはもう何年前のことだろう。
こちらでは終ぞ見かけることの無い花になっている。
▲ 確かにこの蕾の格好は、デルフィニウムから派生したドルフィン(イルカ)を髣髴とさせる。
現在は属も変わっているのだけれど、デルフィニウムと呼ばれている所以だ。▼
▲ 飛燕、千鳥、海豚… ▼
▲ 花だけ見るとセリバヒエンソウ…だけれど、葉は芹葉ではなく細い。▲
ヒエンソウ(飛燕草/チドリソウ・千鳥草) キンポウゲ科コンソリダ属 Consolida ajacis(=Delphinium ajacis)
英名のラークスパーで呼ばれることも多い。
(2021.06.14 北王子町)
☆
後に跳ね上がる距が見えない。
オオヒエンソウ(大飛燕草)キンポウゲ科オオヒエンソウ(ヒエンソウ)属 Delphinium grandiflorum
園芸種は多く、花穂が長く豪華に花を付けるエラータム系、花が疎らなシネンセ系
両者の中間タイプのベラドンナ系の三タイプがあるとされている。
ラークスパー(Lark's spur/雲雀の蹴爪) キンポウゲ科コンソリダ(ヒエンソウ)属 Consolida ajacis
(= Consolida ambigua、Delphinium ajacis)
デルフィニウムよりラクスパーの葉は細い。
現在ではオオヒエンソウとヒエンソウ(チドリソウ)は分類上では別属になっている。
(2021.07.27 明石公園)
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ヒエンソウ オオヒエンソウ 小石川のセリバヒエンソウ 鎌倉・収玄寺のセリバヒエンソウ
セリバヒエンソウのように見えて仕方がありませんでした。
でも、色々見させていただきながら、とても難しい…と思いました。
『飛燕、千鳥、海豚…』『キンポウゲ科コンソリダ属』・・・なのですね。
後ろに跳ね上がる距が見えないのが、オオヒエンソウなのですね。
まだ、ちょっとごちゃごちゃです。
セリバヒエンソウを見たくなりました。
教えていただきありがとうございました。
園芸種のヒエンソウ、オオヒエンソウの区別はつくでしょうか。
学名が変わったのは、やはり特徴のある「距」の部分の違いなどなので
敢えて面倒な学名まで覚えておく必要はないと思います。