あなたの毎日に楽しく実践!宇宙の叡智♪アーユルヴェーダドクターのブログ

アーユルヴェーダは、古代から人々を癒してきたインドの伝統医学です。おうちでできる簡単な免疫力アップ法!

100回水と洗ったギー

2008-02-08 23:59:33 | アーユルヴェーダ大学
2007年12月25日火曜日

プネー市NASHIK大学Wagholi Mahavidyalaya

1学年3学期制。
といっても1学期は6ヶ月。
つまり1学年は1年半にわたる。

センター試験のようにマハラシュトラ州のアーユルヴェーダ大学数校の学生たちがNASHIK大学の学年末試験に合格したら進級。

その学年末試験は1ヶ月にも及ぶ。
全6科目の筆記試験を3時間を6日にわたって受験し、さらに同6科目の口頭試験&実技試験を6日にわたって受験する。
あいだに試験休みがはさまれるので数週間、気がぬけない。

1学年は健康な生活について、2学年は病気について、3学年は臨床について学ぶ。
それらが終わったらインターンを1年間。

学生たちが薬について学んでいたのはドラヴィヤグナという製薬学の時間。
2学年の講義だ。

発表のための準備をしていた学生たちだったけど、つくりかけていた薬の一つをみせてくれた。

これはシャタダウタグルタ。
100回水で洗ったギーという意味の名前がついている。

その名のとおり100回ぐるぐるとかき混ぜる。

こうして実際に学生たちは実習中に薬をつくる。
アーユルヴェーダの薬の中には、鉱物や貝殻、宝石などをもやして、灰にしたものもある。
昔ながらの方法で牛のふんを燃料にして地面にうめて燃やす実習もみたことがある。
牛のフン、何個分を燃やすという量まで古典に書いてあって面白い。

また、薬をつくる容器にも意味がある。
銅製、銀製、大理石などなど容器の性質まで考慮する。

アーユルヴェーダの古典は食物の性質、石から水の性質まで細かく述べられている。
もちろん、動物の肉も治療や食事に認められている。
アーユルヴェーダはベジタリアンのものという誤解もあるかもしれないが、けっしてそんなことはない。

鳩の肉からワニまででてくる。
石はたとえば、大理石から宝石まで。
水は、雨から川の水、井戸の水、地下水など。。

自然の全ての性質に注意をむけている。
ドラヴィヤグナ(製薬学)を直訳すると”ドラヴィヤ(物質)+グナ(性質)”
つまり物質の性質。