建人 建築事務所 徒然的な”独り言”

日々のことを書いています。仕事のこと、出掛けた先のこと、映画の感想、日々の楽しみなど。建築以外のことも書き込んでいます。

『住まいのことのは手帖』を読んで

2009-02-16 23:05:14 | 本と雑誌

『住まいのことのは手帖』という本を読みました。

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この本は昨年ギャラリー間で『安藤忠雄 建築展』

観にいった時に買った本です。

一緒に行った後輩は「大江さん、前に買った本。

あまり面白くなかったです。」

言われたので読むのに少し躊躇しましたが

読みだすと、先人たちが産み出した「ことば」というものの

奥深さを知るいい機会になりました。

 

少し紹介すると『家をなぜ“住まい”というのか?』

『天井って“天にある井戸”と書くのか?』

間」に隠された叡智』『土を食らうから「杭」とか

今まで何気なしに使っていた建築や生活での“言葉”“その読み”

たまに「何で漢字変換できない“読み”なんだろ」

疑問に持つことがありました。

深くその“言葉”“漢字読み”が持つ意味を知り得なかった。

この本は、色々と仮説を立ててやさしく先人たちの思いに

敬意を表しながら解説し一つの答えを導き出しています。

しかし、強引な解釈で片付けている部分もありましたが。。。

大変、建築に携わる者としてためになる「ウンチク本」だと思います。

 

ちなみに、今流れている某携帯のCMで

「沼と池の違いは?」というのがありますが

この本では『一説に丸いものを「池」、

曲がった形状のものを「沼」という。』

<決して、カッパがいる、いないではないと思います。> 

さらに、本の中で詳しく解説しています。

 

「難しい言葉を使って人に話すのではなく

誰もが分かる言葉で話す。」ということが

なかなか出来ないことで、私も自分だけわかったような勘違いで

相手に理解できない“言葉”で会話や

説明をしてしまうことがしばしばあります。

たまに“元〇〇選手”“元〇〇で有名だった人”

TVに出て覚えたての難しい言葉などを並べて話しているのを見て

本で読んだ“言葉”なのか、誰からか聞いた“言葉”なのか分かりませんが

難しいそうな“言葉”を話している姿が鼻につくことがあります。

「使い慣れていない“言葉”」または

「自分のものではない“言葉”」にかかわらず

“言葉”を発し、さも“自分が賢くなったような錯覚”に気づかず

そうゆう“〇〇崩れな人たち”の姿を見て

自分もあんなふうな感じで“言葉”を発してないか

人と会話をしていないかなどと、

たまに、気になることがあります。

 

「難しい言葉を使って人に話すのではなく、

誰もが分かる“言葉”で話す。」

簡単に出来る人は「心がやさしい人」だと思います。

設計にも通じるところがあると最近思うことがあります。

「建物の設計やデザインは、その人の心の内面が

造形や色彩になどに出てくる。」と言われたこともあります。

 

著者: 木山悳世

出版社: TOTO

出版サイズ: 単行本

定価:950円

 

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ではまた。

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