客になり炭つぐならばそのたびに薫物などはくべぬことなり
客として炭をつぐときは、香をくべてはならないということです。
亭主の所望により客が炭を継ぐ作法を炭所望と言います。
炭所望をする場合は、特に定めはないのですが、懐石の用意が間に合わないときに初炭で炭所望するとか、後炭の時に座の興のためにするとかがあります。
炭所望は、炉の時だけで、風炉の時にはしません。
炭点前では、胴炭をついでから、正客に「お炭をおつぎ下さい」と所望します。
正客は、炭をついだあと席に戻ります。この後、亭主は香をたき、香合を拝見に出します。(胴炭も正客についでもらってもよい)
お香は、部屋の炭特有のにおいを消し去り、不浄を清めるものであるから亭主がつぐべきものなのです。
茶会に出たときに炭所望があったときは、心得てください。
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(これは、私の個人的な解釈です。)
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