五輪を五厘の値打ちに下げるな

東北災害復興は五輪優先で競合の結果、資材費、人件費高騰で停滞していてるのを放置し、五輪の国立競技場には倍になってもなんのその総工費２５２０億円も何の抵抗もなく造るというこの無責任を象徴した下村文化相の発注への大報道には呆れてこんな五輪は止めた方がいいと思ったのは私だけだろうか？
この設計で英国では３倍に膨れ上がったのを同じ轍を踏めば天井知らずの膨大な額になるのは必至。
然るに五輪と名が付けば大判ふるまいは許されるのか。ロンドン９００億円の３倍も掛け建設史上初めての巨大キールアーチ構造は実験実証がないので技術的問題に直面して予算オバーしても後戻り出来ず、イケイケどんどんを容認してもいいのか。健全な会計感覚の指摘に呼応し涙呑んみ格差にめげずポーダーラインで頑張って税金を払っている裾野の民意を足蹴にしては内閣支持率下落に歯止めが掛からないだろう。
下村文科相は苦学して這い上がり尊敬していたが、大臣になったらこうも変わるものかと落胆した。今からでも遅くはない財政赤字の現状を鑑み簡素・コンパクト提言の、槇文彦の提言に耳を傾け、舵を切って氷山激闘を避けて欲しいと願ってやまない。