虹の国へ-日々を楽しんだり嘆いたりしちゃったりして-

平成21年度3次隊青年海外協力隊として
南アフリカ共和国での活動記録

桁違いの話-Gr.5の授業より-

2011-01-19 23:21:27 | 南ア-算数-
今日も、Buffelspruit地区の学校。

Gr.5とGr.7の算数科の授業参観。

私は、たまに授業を見せることもありますが、
現地の先生の授業を見てコメントするのは、
かなり重要だと考えているので、
かなり授業を見るようにしています。

さて、今日の授業は、Gr.5から。

今日のテーマは、桁の話。

写真を見てください。



今日のGr.5の授業のねらいは、
『4桁の数の位を把握すること』。

ちなみにGr.6で
『6桁の数の位を把握すること』を学習します。

これってかなり無駄で、応用が利かない
南アのカリキュラムの弱点の一つです。

だって日本だと
小学校三年生までに一億の位まで学習します。

何故かというと、(私の認識では、)
その方が、数全体の位どりの関係が分かりやすいから。

私がもったいないと思うのは、
Gr.5とGr.6で分けるということより、
数全体の位どりの話をGr.6まで知らないまま放置されることです。

では、どうするか。

外国人先生のなかには、
これに疑問を持っている先生が少なからずいますし、
南アのカリキュラムを否定する人もいます。
過去の隊員のなかにも
南アのカリキュラムに文句を言っていた方も
おられると聞いていますが‥

私もこの点では、理解できる部分がありますね。

ただ実は、問題はカリキュラムではなく、
子どもたちの理解度の問題。

今日見たGr.5のクラスの子どもたちのうち、
約3割は、4けたの数を読めないし、書けません。

これでは、計算の前の全段階で躓いてしまいます。

さてどうやって教えましょうか。

日本だったら
低学年のときにタイルを使って位どりを教えていたと思いますが、
この国には、充分な数はありません。

予算さえつけば、買えそうな気もしないでもないですが。

また考えようと思います。

何か良いご意見がありましたら、コメントください。
参考にします。

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